ペットを飼っていてどうしても気になるのが「臭い」。
この臭いの問題を解決してくれるのが脱臭機です。
脱臭機と一口に言っても、大型もあれば小型もあります。
脱臭する方法はメーカーによって違い、方法が違えば効果も違います。
価格も1,000円台の安い物から10万円以上する高価な物までさまざま。
その中でも、皆さんが一番知りたいのが「ペットの臭いを消してくれる脱臭機」ではないでしょうか?
この記事は
・ペットの嫌な臭いを消してくれる脱臭機はどれなの?
・空気清浄機との違いってなに?
・脱臭機と空気清浄機は一緒に使ってもいいの?
という皆さんの疑問を解決する内容になっています。
ペット専門のライターとして長い間、動物に関わってきた私がこれまでの経験と知識をもとに、
最強でおすすめの人気の脱臭機7選
をご紹介します。
もうペットの臭いの問題に悩む必要はありません。
最後まで読むことで一番効果的な脱臭方法を知ることができますので、見逃すことなく少しの時間お付き合いください。
それではさっそく見ていきましょう!
そもそも脱臭機とは?
出典:amazon.co.jp
脱臭機は生活の中で発生する嫌な臭いを除去してくれます。
モクモクしたタバコの臭いや香水のキツイ臭い、食べ物の臭い、部屋干しの生乾きの臭い、そしてペットの臭い…こういった生活から生じる臭いは大抵消し去ってくれる便利なものです。
メーカーによって脱臭方法はさまざまで、効果も大きく異なります。
種類もたくさんあるため、欲しいとは思っても「どれを選んでいいのか分からない」と悩む人が多いのも事実です。
まずは、脱臭機がどうして臭いを消してくれるのか、その方法や臭い消しの仕組みについて簡単に説明しましょう。
臭いを取る仕組み
脱臭機が臭いを取る方法はいくつかあります。
代表的な方法をいくつか紹介しましょう。
■オゾン酸化法
出典:オゾンマート
オゾンが臭いの成分を分解し、脱臭する方法です。
原料が酸素なので定期的に補充する必要がなく、経済的に安価ですみます。
ただしアンモニアや香水の臭いなど、酸化しない臭いにはあまり効果がありません。
■イオン分解法
出典:株式会社 渡商会
空気中に放電することで、酸素を帯電させて酸素クラスターイオンが発生。
それが臭いの成分やウィルスなどを包み込んでイオン分解し、脱臭します。
ただし強い臭気にはあまり効果を発揮しません。
■触媒分解法
出典:ルノン株式会社
臭いの素になる化合物を水と二酸化炭素に分解して脱臭します。
強い臭気にも高い脱臭効果が認められるため、多くの脱臭機でこの触媒分解法が採用されています。
■グラフト重合法
グラフト=接ぎ木の方法を分子レベルで応用した、一番新しい脱臭方法です。
基材の分子の一部をカットし、消臭機能を持つ分子を接ぎ木のようにくっつけることで、脱臭効果のある新しい物質を作り出します。
■次亜塩素酸法
水道水の浄化処理にも使用されている、とても効果的な除菌成分です。
脱臭効果も高く、ペットの消臭や介護の現場でもウィルス対策として幅広く使用されています。
消臭力、殺菌力ともに非常に高いですが、脱臭機で使われている例はまだ限られています。
ここまで説明を読んでもどんな方法なのかあまりピンときませんよね。
でも大丈夫です、臭いを分解したり酸化させたり、無害にして臭いを消してくれるということだけ分かれば問題ありません。
いわゆる「芳香剤」も消臭効果のあるアイテムとして広く使われていますが、香りの成分が臭いの素を一時的に包み込んで臭いを誤魔化している(マスキング効果)だけなので、時間がたつと嫌な臭いが再び出てきます。
したがって、脱臭機に使われることはありません。
それでは次に、脱臭機と空気清浄機の違いについて見ていきましょう。
脱臭機と空気清浄機の違い
脱臭機はすでに説明した通り、臭いの成分を分解して臭いを根こそぎ取り除くことができます。
ただし、花粉やハウスダストには効果がありません。
一方、空気清浄機は花粉やホコリ、チリをフィルターでろ過することで空気を綺麗に浄化する機能を持っています。
微量の臭いの成分であればフィルターを通すことで消臭効果はある程度期待できますが、ペット臭など強い臭いに対してはあまり効果はありません。
分かりやすく以下のように比較してみたので参考にしてください。
脱 臭 機 | 空気清浄機 | |
脱臭 | ◎ | △ |
除菌 | △ | △ |
ホコリ | △ | ◎ |
動物の毛の吸引 | × | ◎ |
加湿 | 〇 | 〇 |
ペット用脱臭機の選び方
ペット用脱臭機の選び方で最重要なのが、当たり前ですが
「ペットの臭いをしっかりとってくれること」
です。
空気清浄機にも消臭・脱臭機能のついた機種がありますが、ほとんどがオマケのようなもので消臭力はあまり強くありません。
タバコの臭いなどには効果があっても、ペットの排せつ物やアンモニアの臭いを消し去ってくれることはありません。
そのため、嫌なペットの臭いをなくすためには必ず脱臭機を選びましょう。
脱臭機の選び方で大切になってくるのが、
①部屋の適応範囲
②本体のサイズ
③運転音の大きさ
の3点です。
それぞれ説明していきましょう。
ステップ①部屋の適応範囲で決める
まず確認しておきたいのが、脱臭機が適応する広さです。
脱臭機によって効果を発揮する広さが違います。
6畳程度の狭い範囲から20畳ほどの広い範囲までさまざま。
ここで気を付けたいのは、使用する部屋の広さが6畳だから適応範囲が6畳の脱臭機を選ばないこと。
上記の場合、思ったような脱臭効果が期待できず、部屋全体を消臭するのに時間がかかってしまいます。
そのため目安としては、使用する部屋の広さの約2倍くらいの広さに適応した機種を選んでください。
6畳の部屋で使用する場合は、適応範囲12畳ほどの脱臭機を選ぶようにしましょう。
ステップ②本体のサイズで決める
消臭したい範囲が狭ければ、小さいサイズの脱臭機でも十分です。
フックなど壁に出取り付けるだけの小さいサイズであれば、部屋の広さを気にすることもありません。
部屋全体に臭いが気になるのであれば、広い範囲をカバーできる大きさの脱臭機を選ぶ必要があります。
ステップ③運転音の大きさで決める
小さな動物ほど大きな音には敏感になるものです。
そのため、脱臭機もなるべく運転音の小さいものを選ぶようにしましょう。
一般的な脱臭機は標準モードで30db(デシベル)ほど。
弱で20db、強で40dbほどです。
人の会話で60dbなので、強で運転しても騒音と感じるほど大きな音ではありませんが、動物によって音に対する感じ方は違うのでできるだけ配慮してあげましょう。
ペット臭対策の最強おすすめ人気機種7選!
それではお待たせしました!
ペット臭に効果的な最強の脱臭機をご紹介します。
評価するにあたって、ペットの脱臭度はもちろん、空気の清浄度、コンパクトさ、コスパ、静音性、メンテナンスのしやすさなどをもとに、総合的に判断しています。
ペット専門のライターとして、今まで使用してきた脱臭機や空気清浄機も参考にしながら、できるだけ客観的に評価しています。
自分の生活環境に合った最適な脱臭機を見つけてください。
※価格は楽天市場での価格です
7位 日立マクセル オゾネオプラス 【おすすめ度: 2.0】
まずご紹介するのが、オゾンの持つ強い酸化力で空気中の臭い成分を除去するオゾネオプラスです。
何がスゴイかというと、従来比で3倍ものオゾンを発生させることで臭い成分だけでなく、ウィルスや菌も分解するという点。
すべてのウィルスや菌を死滅させることはできませんが、小型ながら強力な脱臭力、除菌力を持つため評価の高い製品です。
放出されるオゾンも低濃度なので、体に影響を与えることもありません。
しかも、ファンがないので静音性も抜群です。
本体サイズ | 幅約125mm×奥行き約165mm×高さ約195mm (突起部含まず) |
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重量 | 約620g |
消費電力 | 2.5W(通常モード) |
脱臭方式 | 多重リング式コロナ放電 |
フィルター交換 | 不要 |
運転モード | Low、通常 |
適応範囲 | ~16畳 |
価格 | 13,824円(税込み) |
6位 東芝 エアリオン・スリム デオドライザー 【おすすめ度:2.0】
小型ながらとても高性能な脱臭機です。
スリムなサイズのため場所をとらず、アロマなどの芳香はそのままにタバコやペットの臭いだけを消臭してくれます。
これはグラフト重合法を採用しているためで、悪臭の分子を吸着して化学反応によって臭いを消し去ります。
脱臭機本体もとても安価で人気ですが、唯一の難点は専用ジェルが必要なこと。
定期的に交換する必要があるため、コスパはあまり良いとは言えません。
とにかく小型で脱臭能力の高いものが欲しい!という方にはおすすめできます。
本体サイズ | 幅約76mm×奥行き約79mm×高さ約151mm |
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重量 | 約225g |
消費電力 | 単3形アルカリ乾電池×4本 |
脱臭方式 | グラフト重合法 |
フィルター交換 | 不要(ただし交換用エアリオン・ジェルが必要) |
運転モード | 間欠運転 |
適応範囲 | ~6畳 |
価格 | 2,950円(税込み) |
5位 東芝 エアリオン・ワイド 【おすすめ度:3.0】
エアリオン・スリム デオドライザーの大型版です。
適応範囲は16畳のため、部屋全体を脱臭したい場合に最適です。
エアリオン・スリム デオドライザーと同様、グラフト重合法を採用。
アロマなどの芳香はそのままに、ペットのアンモニア臭、生ゴミの臭い、汗の臭いなど嫌な臭いだけを脱臭してくれます。
臭いセンサーがついているため、自動運転モードが作動し強い臭気でもすぐに脱臭してくれるのも魅力です。
こちらも専用ジェルが必要で、一番弱いモード(3段階)であれば約2か月もちます。
本体サイズ | 幅約300mm×奥行き約103mm×高さ約255mm |
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重量 | 約2kg |
消費電力 | 2.5W |
脱臭方式 | グラフト重合法 |
フィルター交換 | 不要(ただし交換用エアリオン・ジェルが必要) |
運転モード | モード1(弱)、モード2(標準)、モード3(強) |
適応範囲 | ~16畳 |
価格 | 4,560円(税込み) |
4位 富士通ゼネラル プラズィオンDAS-15E 【おすすめ度:3.0】
空気を吸引し金属酸化触媒フィルターが臭いを吸着し、臭いの素を分解することで強い消臭効果を発揮します。
ペット臭、タバコ臭、排水溝の臭いに強く、特にアンモニアの臭いに対する脱臭効果が高いのが特徴です。
さらに、フィルターで取りこぼしたわずかな臭い成分もオゾンの力で分解し、低濃度のオゾンを放出することで部屋にしみついた臭いを脱臭してくれます。
ペット臭なら約8分、タバコ臭なら約5分で脱臭が可能。
集じん機能により、ペットの毛やホコリまでもフィルターで除去。
定期的な掃除は必要ですが、フィルターの水洗いは1年に1度ほどが目安になっています。
そのためフィルターの交換が不要で、ランニングコストは電気代とリーズナブルです。
静音設計のためペットにも優しく、寝室に置いていてもグッスリ眠ることができます。
本体サイズ | 幅約174mm×奥行き約178mm×高さ約282mm |
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重量 | 約2.2kg |
消費電力 | 弱3W、標準4W、強8W、急速13W |
脱臭方式 | 高速メガフィルターⅢ、オゾンユニット、消臭成分放出 |
フィルター交換 | 不要 |
運転モード | 弱、標準、強、急速 |
適応範囲 | ~10畳 |
価格 | 12,214円(税込み) |
3位 富士通ゼネラル プラズィオンDAS-303E 【おすすめ度:4.0】
プラズィオンDAS-15Eの上位機種です。
金属酸化触媒フィルターによって臭いの成分を分解し、オゾンの力で協力に脱臭する機能は同じ。
ただし、上位機種だけあって、ペット臭の脱臭は約5分、タバコ臭は約2.5分と2~3分早く脱臭することができます。
さらに集じん機能も強化され、ペットの毛だけでなく花粉やダニの糞、死骸、カビの胞子までキャッチでき、1時間でアレル物質を20%以下にまで除去。
加湿機能はついていますが、オマケのようなものなのであまり期待しない方がいいかもしれません。
本体サイズ | 幅約300mm×奥行き約276mm×高さ約446mm |
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重量 | 約6.2kg |
消費電力 | 脱臭時:弱5W、強10W、急速38W |
脱臭方式 | 高速メガフィルターⅢ、オゾンユニット、消臭成分放出 |
フィルター交換 | 不要 |
運転モード | 弱、強、急速 |
適応範囲 | ~20畳 |
価格 | 18,760円(税込み) |
2位 パナソニック ジアイーノF-MV3000-SZ 【おすすめ度:4.0】
次亜塩素酸を利用した脱臭機です。
富士通のプラズィオンのような集じん機能はありませんが、除菌やウィルスの抑制、脱臭のみに特化しており、脱臭効果はこれまで紹介した中でもトップクラスです。
その理由は、次亜塩素酸が菌やウィルスの表面だけでなく、内部深くにまで素早く浸透して分解するため。
しかも安全性に配慮した濃度のため、人体に影響を与えることはありません。
ペットだけでなく、介護する環境、乳幼児のいる家庭でも安全で高い脱臭効果を発揮するのはそのためです。
本気で臭い対策を考えたい人には、おすすめできます。
ただし、弱点は本体サイズが大きく高さが71㎝、重さが11.2㎏あること。
ある程度の余裕がないと、狭く感じるかもしれません。
本体サイズ | 幅約398mm×奥行き約240mm×高さ約710mm |
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重量 | 約11.2kg |
消費電力 | 静音11W、中16W、強55W |
脱臭方式 | 次亜塩素酸 |
フィルター交換 | 約5年(除菌フィルター) |
運転モード | 静音、中、強、自動 |
適応範囲 | ~15畳 |
価格 | 18,760円(税込み) |
1位 クリクラ ZiACO 【おすすめ度:5.0】
ペットライターとして、長い間ペットと関わってきた私が1位に選んだのがクリクラのZiACOです。
クリクラといえばミネラルウォーターで有名ですが、実は消臭や除菌でも定評がある企業でもあります。
ZiACOのスゴイところは何といっても、
脱臭
除菌
加湿
空気清浄
が同時にできるところ。
でもこれまで紹介してきた脱臭機の中にも、空気清浄、除菌、加湿の機能を持つ機種があります。
しかし、残念ながらどれもオマケのような機能ばかり。満足いく効果が期待できるかと言えば疑問符を付けざるを得ないのが実情です。
ZiACOがそれら上記の機種と一線を画するのは、どれもがオマケではなく「本気」であるということ。脱臭も除菌も加湿も空気の清浄も「本気」でやってくれるため、満足度がとても高いのが最大の特徴です。
その理由の一つがまず、脱臭力、抗菌力の強い次亜塩素酸を噴霧していること。
パナソニックのジアイーノでも次亜塩素酸が使用されていますが、最大の違いがミネラルウォーターで有名なクリクラの原水(RO膜処理水)が使用されている点です。
クリクラのボトルやサーバーの洗浄工程で培った独自のノウハウを最大限活用して、ノンアルコール除菌水を実現。そのため、ペットはもちろん赤ちゃんがいる家庭でも安心して使用することができます。
しかも無料でお試しできる期間が設けられているため、実際の効果を確認してから定期コースに申し込むことができます。
悩んでいたら、まずは無料で試してから決めるのがいいと思います。無料お試し期間はこのZiACOにしかないので、利用価値はかなりあると思います。迷ったら試してみることをおすすめします。
※公式HPからのみ販売されています
本体サイズ | 幅約193mm×奥行き約275mm×高さ約325mm |
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消費電力 | 大40W、中30W、小25W |
脱臭方式 | 次亜塩素酸 |
フィルター交換 | 不要(ただし次亜塩素酸水溶液が必要) |
運転モード | 大、中、小 |
適応範囲 | ~26畳 |
価格 | 4週定期で4,000円(税込み) |
まとめ
気になるペットの臭いをすぐに解決してくれる最強の脱臭機をご紹介しました。
どれも選んでおいて損のないものばかりなので、脱臭機選びで迷ったら是非、上記の中から選んでみてください。ペットの臭い以外にもタバコや料理の臭いなど、気になる臭いをなくしてくれる優れモノばかりです。
購入する際は、適用範囲に注意して上手に使いこなしてください。
最後にご紹介したクリクラのZiACOは、無料で使用できる期間が設けられているので特におすすめです。
迷ったらとりあえず使ってみて、気に入らなければすぐに解約してお得に利用してくださいね。