走るハリネズミ

【初心者向け】ハリネズミ飼育で失敗しない準備3選と飼い方の基本

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伊藤ヤスヒコ

伊藤ヤスヒコ

幼少のころからペットを飼っている、自他ともに認める動物好き。都内の某ペットショップ店長とは15年来の親友で、週2回は必ず動物たちのお世話を買って出ている。動物病院も併設されていいるため、獣医さんとの交流でさまざまな専門知識を吸収。ペットショップ店頭では、訪れたお客さんに飼い方などをアドバイスし、喜んでもらうのが最大の生き甲斐になっている。

ペットを家に迎えいれて家族が増えることは楽しい反面、不安が必ずあるものです。

特に初めて飼う動物となると、どうすればいいか分からないことが次々と出てきます。

この記事では、

ハリネズミを飼う前に準備しておくべきこと
ハリネズミの飼い方の基本

の2点を中心に、ペットショップ勤務の経験もある私が解説しています。

すべて読み終わった頃には、明日からでもハリネズミを迎える準備ができるようになるはずです。

・ハリネズミを飼いたいけど初めてで不安
・ハリネズミの飼育は難しいって聞いたけどホントのところどうなの?
・飼うに当たってどんなことに注意すればいいか知りたい

そんな「ハリネズミ飼育の初心者」の方は必読ですよ。

飼ったことのない動物を飼うのは勇気がいるし、不安なものです。そんな不安を少しでも解消して、早くハリネズミとの生活を送れる日が来ることを楽しみにしていますからね。

是非、参考にしてみてください!

ハリネズミの飼育は本当に難しい?

ハリネズミ

ハリネズミのツンとすまし表情とか、愛嬌のある丸いフォルムが可愛くて「ハリネズミを飼ってみたい」という人がとても多くなっています。

まだ飼ったことがない人の多くが気になるのは、ハリネズミの飼育の難易度は高いの?ということですよね。確かに飼い始めの時は、ちょっと大変だなと思う時もあります。しかし、決してめちゃくちゃ飼育の難しい動物ではない、ということははっきりと言えます。

ハリネズミの飼育は言うほど、そんなに難しくはありません。
コツさえつかめば、日常生活の一部として当たり前の存在として一緒に生活できるようになります。

ハリネズミ飼育に失敗しないための必要な準備3選

左側を向くハリネズミ

せっかくハリネズミを飼って後悔したくない、失敗したくない。初めて飼う時はみんなそう思うものです。そこで、初めてハリネズミを飼う前に準備しておいた方が良いことを3つにまとめてみました。

この3つを飼う前に実行しておくことで、飼育の難易度は更にグッと下がってきます。

ステップ①快適な環境を確保する

まずはハリネズミにとって快適な環境を確保しておきましょう。

ハリネズミは環境に大きく左右されやすい動物です。あまり良くない環境で育てているとストレスがたまって、健康にも大きな影響を与えてしまうのでとても大事なことですからね。

具体的には次のことを意識してください。

  • 静かで通気性の良い場所の確保(ただし風が直接当たる場所はNG)
  • 他の動物とは別の空間の確保
  • なるべく気温の変化の少ない場所の確保
  • 床に小さな異物が落ちていないかどうかの確認

それぞれ簡単に説明しておきましょう。

静かで通気性の良い場所の確保(ただし風が直接当たる場所はNG)

ハリネズミは大きな音が苦手です。テレビの近くや、頻繁に開け閉めする扉の近くにケージは置かないようにしましょう。

また窓のあるリビングの隅など、常に空気の入れ替えが行われる場所を確保しておきましょう。ただし、エアコンや扇風機など直接風の当たる場所はNGです。

他の動物とは別の空間の確保

犬や猫などを飼っている場合、最初はなるべくお互いに接触しない場所で飼うように心がけてください。
ハリネズミにとって、慣れない環境で大きな犬や猫がいると大きなストレスになることがあります。

まずは別々の場所で飼って、徐々に他の動物との接触に慣らしていってください。慣れてくれば、同じ空間で飼うことは何も問題ありません。

なるべく気温の変化の少ない場所の確保

ハリネズミは気温の変化に敏感です。暑すぎたり寒すぎる場所は避けましょう。
目安はだいたい24~29℃くらい。常にこの範囲で気温を調節できる空間を確保しておきましょう。

床に小さな異物が落ちていないかどうかの確認

ハリネズミはケージだけでなく、部屋の中に放してお散歩させるのもとても大事な日課です。
でも、床に小さなゴミなどがあると、食べてしまうことがあります。

あらかじめどんな場所でお散歩させるか、お散歩コースに小さな異物がないかどうかを確認しておきましょう。

ステップ②必要な飼育グッズを準備する

ペットショップでハリネズミを買う時に一緒に飼育グッズを買うのも悪くありませんが、荷物になってしまうのでハリネズミを迎え入れる前に飼育グッズを買っておくのがいいかも知れません。

飼育に必要なものは、

✔ケージ←必須
床材必須
回し車(ホイール)必須
寝床必須
餌入れと給水ボトル必須
砂場←あった方が便利
温度計と湿度計←あった方が便利
ペットヒーター←あった方が便利

など思っているよりたくさんあります。

1つ1つ納得いくものを選んで買う方法もありますが、どれがいいのか分からないからおすすめないの?という方にはコレをおすすめしています!

初心者だと何が良いのか分からないし、ペットショップの店員さんに高いものばかり勧められるのも嫌ですよね。

でもこの飼育セットは、すでに多くの飼い主さんに使われている定番のグッズばかりを集めているので、買っておいて失敗はありません。

とりあえず必要なものは全部揃っているので、「いちいち選んでいる時間もない」「失敗したくないから定番のグッズがひと通り欲しい」という方にはピッタリのセットです。

しかも1つずつ買うより安くなっているので、

時間が省ける
手間が省ける
余分な出費が省ける

の3つの利点を考えると、買っておいて損はありません。

しかも、ハリネズミを扱いなれている専門家が選んだグッズばかりですので、すぐに役立つ必要なものばかり。安心して使えますからね。

私も初めて飼う前に知っていたら即買っていたと思います(時間と労力をかけて1つ1つ買っていたのがバカらしいですねホント)。
私の二の舞になる飼い主さんを出さないために、毎週お手伝いしているペットショップでは店長さんに内緒でお客さんにこっそり、楽天市場の飼育グッズ13点セットをおすすめしたりしています(笑)

だいたいの人が喜んでくれたので、間違いないと思います。

ステップ③事前に動物病院を探しておく

これ、けっこう大事です。

犬や猫を扱っている動物病院ならけっこうありますが、ハリネズミとなると診てくれないところもあります。都内ではたくさんあったりしますが、地域によっては動物病院を探すのに苦労するかもしれません。

病気になってから慌てて探しても、すぐに病院が見つかるとは限りません。しかも仕事をしながら探すとなると大変です。

ハリネズミを飼う前にハリネズミを診てくれる病院を見つけておけば、いざという時にすぐに連れていけます。ハリネズミは割と病気をしてしまう動物なので、病院探しは必須ですよ。馴染みの獣医んさんがいれば、何かと相談に乗ってくれるからとても心強いです。

ハリネズミが一人暮らしでも飼える5つの理由

正面アップのハリネズミ

ペットを飼うとなると、どうしてもお世話が必要になります。
ご飯にトイレ、ストレス解消のための運動、飼育グッズの掃除などやらなければいけないことは意外と多いものです。

「犬や猫は無理でもハリネズミなら飼えそう」

そう楽観的に考えている人でも、一人暮らしでも本当に飼えるのか…とつい不安になってしまいますよね。

結論から言うと、一人暮らしでも十分にハリネズミを飼うことができます

実際に、一人暮らしでも飼っている人はたくさんいます。なぜ一人暮らしでも飼えるのか、5つの理由から解き明かしていきましょう。

理由①鳴き声がうるさくない

ハリネズミは鳴き声が小さくうるさくないため、近所迷惑になることがありません。

マンションやアパートで飼っていても、犬や猫みたいに鳴き声に気を遣わなくてすみます

寂しくて日中ずっと鳴いている、なんてこともありません。

理由②最小限のスキンシップですむ

手のひらの上のハリネズミ

犬や猫であれば、散歩をしたりおもちゃで遊んであげたりと疲れていても一定の時間、遊んであげる必要があります。

しかし、ハリネズミであればそれほど多くのスキンシップの時間は必要がありません。
むしろ過剰なスキンシップはストレスになります。

そのため、一人暮らしで忙しい方でも十分に飼うことができます。

理由③場所をとらない

ご存知のようにハリネズミは体の小さな動物です。
オスもメスも体長は平均で14㎝~21㎝ほど。

そのため、ケージの大きさも60×90㎝あれば十分です。
あまり場所をとらないのも、一人暮らしのマンションでも飼える大きなメリットの1つです。

理由④放し飼いしなくても良い

歩くハリネズミ

ハリネズミは日中は基本的に寝ているため、ケージの中に入れておいて問題ありません

部屋の中に放し飼いしておいたほうが遊べるんじゃ…?と考えがちですが、それはやめましょう。

知らない間に家具の隙間に入って見つからない、高い場所から落ちて怪我をするなどデメリットしかありません。夜、家に帰ってきた時にケージから出して遊ばせるだけで十分です。

理由⑤夜行性で昼間いる必要がない

ハリネズミは夜行性のため、日中のお世話の必要がありません。

日中はだいたい寝ており、仕事や学校が終わって夜帰ってくる頃に起きてきます

その時に遊んであげればハリネズミは大満足です。
むしろ寝ている時に無理やり起こしてしまうとストレスになるため、そっと寝かせておく方がハリネズミの生活リズムが乱れず健康に長生きしてくれます。

それでは次に、ハリネズミを飼う上で基本的な点を解説していきます。

大切なことばかりですので、1つずつ確認しておきましょう。

【飼い方の基本①】温度管理を徹底しよう

丸まったハリネズミ

ハリネズミを飼う上で、とても重要なのが温度管理です。

もともとアフリカからヨーロッパにかけて温暖な地域に住んでいるため、自分で体温調節するのが苦手です。

そのため、飼育する時は常にハリネズミにとって快適な温度と湿度を維持してあげる必要があります。

■快適な温度…25~29℃
■快適な湿度…40~70%

1つ注意したいのが、計測する場所は部屋内ではなくケージ内の温度と湿度です。

部屋の場所によって計測結果にばらつきがあるため、ケージ内かケージの近くに温湿計を設置して快適な範囲内に保たれているかを心がけましょう。

ハリネズミの夏の飼い方

ハリネズミは温暖な地域に生息しているとはいえ、許容範囲を超えると体に大きなダメージを与えてしまいます。

32℃を超えるとぐったりしてきて、もっと温度が上がれば夏眠状態になります。
これはいわゆる仮死状態のことで、内臓機能が低下して体にはとても大きな負担になるので注意が必要です。

気を付けたいのはたとえ温度が高くなくても湿度が高ければ、ハリネズミも熱中症になるためとても危険です。温度計が示す温度以上に、体感では暑さを強く感じるため除湿器を使用するなどの対策が必要になります。

夏の暑さを防ぐ具体的な方法は次の4つです。

☑クーラーを使う
☑扇風機を使う
☑窓を開けるなど風通しを良くする
☑熱の溜まる場所からケージを移動させる

ただし、風が直接ハリネズミに当たらないように気を付けましょう。

風が当たることで体感温度が急激に下がり、体調悪化の原因になります。

出来るだけ快適な温湿度の下限である「25℃40%」に近い環境を用意することで、ハリネズミも体調を維持することができます。

ハリネズミの冬の飼い方

手のひらに乗せられたハリネズミ

夏の夏眠と同じように、冬でも寒い状態がつづくと冬眠してしまいます。

だんだん動きが鈍くなり餌も食べなくなって衰弱してしまいます。
そのまま眠ったように動かなくなり、たとえ目を覚ましても体の機能回復が難しくなります。

そのボーダーラインがおおよそ18℃くらいと言われています。冬でもできるかぎり25℃の温度を維持し、冬眠しないように注意しないといけません。

冬の寒さ対策は主に次の2つの方法が考えられます。

・暖房を使う
・動物用ヒーターを使う

暖房もクーラーと同様に、直接風が当たらないように気をつけましょう。

動物用ヒーターはタオルにくるんだりサーモスタットを使用して温度調節して、ケージ内が温まりすぎないように心がけてください。ヒーターの熱が伝わっていない“避難場所”を確保しておくことも忘れないでくださいね。

【飼い方の基本②】餌のあげ方を工夫しよう

ハリネズミを飼う上で、温度管理と同じように大事なことが餌のあげかたです。ただ食べる餌を餌入れに入れておけばいいというものではありません。

飼い主さんとして大事なことは、「どんな餌」を「どのように与える」かの工夫が大切になります。

具体的には、

■定期的に餌を変える
■ドライフードとふやかしフードを使い分ける
■おやつばかりを与えない

の3点を意識して餌をあげてみましょう。

1つずつ解説していきましょう。

定期的に餌を変える

食べるハリネズミ

ハリネズミは飽きっぽい動物のため、定期的に餌を変えることで「飽きっぽくて餌を食べなくなった」ということがグッと少なくなります。

数日~1週間ごとに違う餌に変えて与える
数種類の餌をブレンドして与える
餌のブレンドの比率を変えて与える

このように工夫して与えることで、ハリネズミの偏食は減ってきます。

ただし、できるだけ同じ栄養素の構成で作られた餌同士をブレンドして与えてください。まったく違う栄養構成の餌だと、栄養バランスが崩れてしまう危険性があるからです。

ドライフードとふやかしフードを使い分ける

ハリネズミがまだ子供のうちは硬いものが食べられず、餌をふやかして与えている飼い主さんはたくさんいます。

でもふやかしフードばかり与えていると飽きてしまいます。ふやかさなくても食べられる比較的柔らかめのドライフードを時々混ぜてあげることで、偏食をなくすことができます。

同じ餌でも食感が違えば違う餌と認識して、ハリネズミも喜んで食べてくれることがあります。

餌に飽きてしまっているようなら、水やヤギミルクなどでふやかしてあげてみてください。おすすめです。

おやつばかりを与えない

ハリネズミはミルワームやコオロギなどのおやつが大好きです(食べない子もいます)。

そのため、専用フードを食べなくなるとミルワームなどのおやつばかり与える飼い主さんがいますがNGです。

おやつは脂質豊富なものが多く、太りやすく肥満になる危険性があるからです。
本来、総合栄養食を与えていれば栄養素は十分足りていますが、偏食対策という意味でもおやつは有効のため与えるのは悪いことではありません。

与えすぎたり、そればかり与えるのが結果的にハリネズミの体をこわしてしまう原因になります。
あくまで「補助的な食事」として与えるようにしましょう。

【飼い方の基本③】ハリネズミの性格や習性を理解しよう

かわいいハリネズミ

ハリネズミに限らずペット全般に言えることですが、初めて飼うに当たってどんな習性があるのかを理解しておくことはとても大事です。

先入観から良いことだと思ってやったことでも、実際はNGな行為だったりすることは意外とたくさんあります(例えば、ハリネズミはミルワームが好きだからたくさんあげていたなど)。

ハリネズミの基本的な習性としては、次のような点があります。

・臆病で人見知り
・犬や猫のように懐くとは限らない(もちろん個体によります)
・水が苦手
・雑食性で基本的には何でも食べる
・だけど好き嫌いが激しく偏食が多い
・暑さ、寒さにめっぽう弱い
・単独行動が基本なので、多頭飼いにはあまり向かない
・視力は悪いが、臭覚が発達している

このような習性を理解しているのとしていないのとでは、自ずと飼い方も違ってきますよね。

もちろん個体差はあるので、すべてのハリネズミが同じ習性をもっているとは限りません。でも基本的な性格や習性を知っていれば、どんなことでも割と臨機応変に対応できるようになるのではないかと思います。

人と人も理解しあうことで、うまく付き合っていくことができます。ハリネズミとの生活も同じです。

まとめ

初めてでも事前に受け入れる準備をしておくことで、飼育の難易度は違ってきます。何も知らないまま迎え入れると、どうしても「ハリネズミの飼育って難しいかも」と感じてしまうことがあるかもしれません。

でも飼う前に準備し、ハリネズミの基本的な習性も頭に入れておけば、難しいと感じることはそれほど多くはないはずです。

ペットとの共同生活を苦労なく、楽しいものにしていくためにも是非、実践してみてくださいね。

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