フェレットも犬やネコのように換毛期があり、生え変わる時期には個体差もありますが大量の毛が抜け落ちます。
放って置くと抜け毛を口にして、お腹で丸く固まってしまい、毛球症や腸閉塞の原因となってしまいます。
そのため換毛期にはブラッシングやシャンプーで古い毛を落としたり、掃除を普段よりもマメに行うなどのケアが必要です。
飼い主さんにとってもフェレットの毛が部屋に舞っている状態では不衛生ですし、アレルギーを発症してしまうこともあります。
フェレットも飼い主さんも少しでも快適に過ごすために換毛期にどうしたら良いのか…
ここでは換毛期に役立つグッズや毛球症の予防方法、毛球症時の症状などを紹介していきます!
換毛期について
フェレットは年に2回ほど換毛期があります。
個体差により正確な時期、抜ける量は異なりますが、主に春頃から夏毛に変わっていき、秋頃に冬毛に変わっていくと言われています。
だいたい春は3~5月頃、秋は9~11月頃だと言われています。
換毛期は人間の衣替えのようなもので、汗をかくことができないフェレットにとって、被毛の厚さを調節し気候に合わせて体温調節をする役割があります。
より快適に健康に夏や冬を過ごすためにもとても大切なことです。
毛球症とその症状とは?
フェレットは毛づくろいをすることにより自分の被毛を飲み込んでしまいます。
ネコのように毛玉を吐き出すことはほとんどないため、胃内に毛玉ができると嘔吐、吐き気、下痢、食欲不振、さらに重度ですと胃に穴が空いてしまったり、腸に流れた毛玉がつまり腸閉塞を起こすことがあります。
毛玉が大きくなり毛球症や腸閉塞を発症した場合、開腹手術をしたり、内視鏡を用い毛玉を摘出するなどの治療が必要になる可能性があり、フェレットにとっては大きな負担となってしまいます。
換毛期のお手入れ方法
フェレットの換毛期には特別にケアする必要があります。
こまめにハンモックを交換したり、ブラッシングしたりと普段のケアに少し工夫を加えるだけで毛球症の予防に役立ちます!
ブラッシング
抜け落ちる毛を減らすために最も有効なのはブラッシングです。
抜けかけた古い毛をしっかり取り去ることで、血行を良くしたり、皮膚を清潔に保つ効果もあります!
フェレットに使用する場合はミニサイズのブラシがおすすめです。
皮膚への過度な刺激に注意しながら行うようにしましょう。
シャンプー
フェレット専用の低刺激シャンプーを使用して洗ってあげるようにしましょう。
多くても2週間に1回ほどにし、洗ったあとはタオルでしっかり拭きドライヤーで乾かしてください。
毛が濡れていると気になって体を必要以上に舐めてしまうこともあるため、しっかりと乾かしてあげてください。
また、換毛期にはフェレットの尻尾が脱毛しやすくなります。
尻尾は特に汚れが溜まり毛穴に詰まりやすく、その状態で換毛期を迎えると新しい毛が生えてこず結果的に禿げてしまうことがあります。
尻尾をキレイにすることでまた生えてくるため、尻尾はしっかり洗うようにしましょう。
毛玉除去剤
毛玉除去剤はお腹の中にある毛玉を除去するペースト状のものです。
毛玉除去剤でも毛玉を柔らかくし詰まりを防止するものと、腸内の滑りを良くして毛玉を排泄を助けるものがあります。
換毛期の時期に定期的に食べさせることで毛球症の予防となります。
与えすぎてしまうとお腹が緩くなたりするため用量はしっかり守りましょう。
ラクサトーンは、フェレットが飲み込んでしまった毛を排出させるフェレット専用の毛玉除去剤です。
腸の中を滑らせるようにして排出させるタイプで、換毛期以外でも使用頻度の高い飼育必需品です。
フェレットヘアボールリリーフは、腸内にある毛玉を柔らかくして詰まりを予防する効果があります。
毛球症、腸閉塞予防だけでなく、食欲がない時や毛艶が悪い時にも使用でき、ビタミンA・D・E配合の毛玉対策補助食です。
まとめ
フェレットの年に2回ある換毛期をフェレットも飼い主さんも快適に過ごすためにはケアが必要です。
こまめに掃除をしたり、フェレット抜け毛を減らすためにブラッシングをしたりお風呂に入れてあげるようにしましょう。
また、毛づくろいしてる時に飲み込んでしまった毛玉を毛玉除去剤を用いケアするようにしてください。