フェレットは下痢しやすかったり、熱中症に弱い動物です。
下痢が続いた時や食欲不振のときに心配なのが脱水です。
フェレットの脱水症状は命に関わる場合もあり、高齢の子やベビーの子は特に処置が遅くなってしまうと症状が重くなり、回復も遅くなってしまいます。
今回はフェレットの脱水症状の特徴やその対処法を紹介します。
フェレットの脱水症状
フェレットは暑さに弱く、なおかつもともとお腹の弱い動物で下痢をしやすいと言われています。
下痢や嘔吐などで体内から水分や電解質を大量に失うと、体の小さなフェレットはすぐに脱水症状を起こしてしまいます。
脱水を起こすと、腎機能が低下したり、ぐったりしたり、症状が重くなるとその分命の危険が高まることもあります。
ここでは、フェレットが脱水を起こしている時のチェック方法や症状、水道水よりもすばやく水分補給できるものなどを紹介しています。
どんな時に脱水するのか
- 体調不良時(下痢・嘔吐)
- 食欲不振
- 熱中症
主に嘔吐した時や下痢をした時、食欲不振の時や熱中症の時に脱水になりやすいと言われています。
その他表には現れなくても重大な病気が隠れている場合もあります。
特にフェレットはものすごく暑さに弱い動物で、人ではなんでもないような温度でも熱中症になる可能性が高く、夏場は常時クーラーが必要です。
さらに、冬場にエアコンやストーブ、こたつの中で熱中症になってしまう子もいるため、冬場でも油断はできません。
高齢のフェレットですと体内の水分量も減っており、内蔵の働きも低下しているため気づいた時にすぐ対処することが必要です。
脱水症状のチェック方法
脱水時の代表的な症状は、ぐったりしていて元気がない、尿の量が少ない、食欲がないなどがあげられます。
これらの症状がひとつでもある場合はすぐに動物病院へ連れていきましょう。
飼い主さんができる簡単なチェック方法は、フェレットの背中の皮膚を軽くつまんでひねってみましょう。
水分量が足りている元気なフェレットの場合、ひねった皮膚はすぐに元に戻りますが、脱水症状を起こしているフェレットの場合、その戻りが遅く、ひどい場合はまったく元に戻りません。
皮膚の戻りが遅い場合は高確率で脱水症状を起こしているといえます。
すばやく水分補給で対処を!
脱水症状を起こしている場合は、すぐに動物病院へ連れて行く必要がありますが、飼い主さんができる応急処置としてはすぐにでも水分を補給させてあげることです。
また、脱水症状とみられる症状が表に現れていなくても下痢や嘔吐をした場合は脱水も一緒に引き起こされていると考えましょう。
症状が軽く、自力で水を飲むことができる場合はいつもの給水器から水を与えてください。
ですが、水を飲まない、反応が薄い場合などはシリンジ(針のない注射器)などで強制的に水分を与える必要があります。
人間も同じですが、脱水症状を起こした時はスポーツドリンクなどの飲料のほうが体内への水分補給をスムーズに行いやすいと言われています。
脱水時に失われがちな電解質やミネラルが補給でき、体液に近い浸透圧にすることでスムーズに水分が補給できます。
アクアコール
下痢や嘔吐などで水分が失われた時やペットが様々なストレスを受けた時に失う水分、電解質、ブドウ糖を速やかに補うためのペット用粉末飲料です。
水に溶けてイオンに分かれる電解質(ミネラル)が補給でき、消化管からの吸収が早く、効率的にエネルギーを補給することができます。
ブドウ糖も含まれているため、血液中の糖の量を維持して体の活力を維持する効果もあります。
粉末タイプなため水の量を調節して薄めに作ることも可能で、家に常備してあるといざという時に役に立ちます。
Para-solヘルスケア ハイドロチャージ
ハイドロチャージは、獣医師監修の商品で、ペットの素早い水分補給用に作られました。
経口補水療法は、血管点滴と同じくらいの補水を実現するほどの効果があり、体液より少し低めの浸透圧のため、自然に腸内に吸収されます。
素早い吸収により吐き戻しの少ない補水液で、熱中症などによる脱水やあまり水を飲まない冬場などにおすすめです。
鰹節とスモークチーズ風味の味付きがされているためペットの嗜好性も高く、また200mlがアルミパックに入っているため、お出かけする時などにも持ち運びが便利です。
ペットスエット
ペットスエットはペットの体液に近い電解質組成で作られており、水分やミネラルをすばやく補給することができます。
また、水分補給だけでなく、お腹の環境を良好に保つオリゴ糖や皮膚被毛の健康をサポートするパントテン酸カルシウムも配合されています。
こちらも持ち運びやすいペットボトルタイプですので、お出かけの時などにおすすめです。
嗜好性を高めるためにヨーグルト風味になっています。
まとめ
フェレットの脱水は命に関わることもあり、シニアの子やベビーの抵抗力の弱い子などは脱水が重症化することもあります。
重症化した場合、回復がその分遅くなってしまいます。
脱水の症状がある場合は早く動物病院へ連れて行くことが必要ですが、自宅にもすばやく水分補給できるものが常備してあると安心ですね。
我が家でも常時ストックしてあり、念のために防災グッズにも入れてあります。