手に乗るハリネズミ

ハリネズミに良い水はどれ?3種類の水の比較と水飲み器の選び方

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伊藤ヤスヒコ

伊藤ヤスヒコ

幼少のころからペットを飼っている、自他ともに認める動物好き。都内の某ペットショップ店長とは15年来の親友で、週2回は必ず動物たちのお世話を買って出ている。動物病院も併設されていいるため、獣医さんとの交流でさまざまな専門知識を吸収。ペットショップ店頭では、訪れたお客さんに飼い方などをアドバイスし、喜んでもらうのが最大の生き甲斐になっている。

「ハリネズミに一番良い水ってどんな水?」
「ハリネズミは水道水を飲んでも大丈夫?」
「それともミネラルウォーターの方が良いの?」
「どんな水を飲んでも同じじゃないの?」

この記事にたどり着いた方の中には、こんな疑問を持っている人がたくさんいるはずです。

毎日飲む水だからこそ、「なるべくならハリネズミにとって良い水をあげておきたい」と思うのが私たち飼い主の共通する思いですよね。

ここでお伝えすることはとてもシンプルです。

3種類の水を比較する
比較した上でハリネズミに一番良い水は何か?

上記の2点をお伝えし、最後に補足として、正しい水飲み器の選び方と水を飲まない原因も解説しています

この記事を最後まで読み終えた頃には、ハリネズミの水についての悩みはすべて解消されているはずです。

ハリネズミにはどんな水が良いの?

横を向くハリネズミ

個体差がありますが、一般的な大きさのハリネズミは1日にだいたい20~30mlの水を飲んでいます。

少ないように見えますが、ウェットフードでも水分を補っているのでハリネズミにとってはこれで必要かつ十分な量です。

ドライフードばかり食べているハリネズミであれば、飲む水の量はもう少し増えてきます。
中には100ml近く飲む子もいるので、いつもどれくらいの量の水を飲むのか把握しておくといいかも知れません。

それでは、ハリネズミにはどんな水をあげればいいのでしょうか?

一番良いのは軟水です。

軟水であればミネラルの成分量が少ないため、水の飲み過ぎによる栄養成分の偏りを避けることができます。

でも軟水とはいっても、水道水もあればミネラルウォーターもあります。
どちらにも特有の性質があるので、比較をした上でハリネズミにとって一番好ましい水は何か?を明らかにしていきましょう。

3種類の水を比較

人指し指と電球のひらめきのサイン

ハリネズミに与える水といえば、水道水人用のミネラルウォーターハリネズミ用のミネラルウォーターの3種類です。

この3種類の水を飲みやすさ健康への影響与える手間価格の4つの方向から評価していきます。

筆者である私の私見だけでなく、多くのハリネズミの飼い主さんへの聞き取り調査などを元に、できるだけ公平に評価するように心がけています。

3種類の水の評価は以下の通りです。

人用ミネラルウォーター ハリネズミ用ミネラルウォーター
飲みやすさ 〇or△
健康への影響
与える手間
価格

それでは3種類の水について、1つずつ見ていきましょう。

水道水

水道

日本の水道水は水質基準が厳しいため、人が飲んでもハリネズミが飲んでも安全です。
浄水場で殺菌処理されているためですが、その水質を維持するために使用されているのが塩素

実はこの塩素濃度は、地域によってバラツキがあります。
川の水質状態に地域差があるせいですが、他にも夏など雑菌が繁殖しやすい季節になると塩素濃度も高くなります。

もしハリネズミが水道水をあまり飲もうとしなかったら、もしかしたらこの塩素の臭いが原因かも知れません。

また、大腸菌コレラ菌など完全に排除されないままハリネズミに与えると、体調に何らかの変化をきたす可能性も考えられます。

そのため、安全性という面で見れば少し劣ります。
完全に雑菌を排除するために煮沸したり、浄水器を設置したりする手間もあります。

人間用のミネラルウォーター

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターには軟水と硬水があります。
カルシウムとマグネシウムの含有量が多ければ硬水で、少なければ軟水に分類されます。

ハリネズミに好ましいのはズバリ、軟水

硬水はミネラルの成分が多く、尿道や尿管に物質が結晶化する「尿路結石症」になる可能性があるためオススメできません。

軟水であれば、人間用のミネラルウォーターをあげても問題ありません。

ハリネズミ用のミネラルウォーター

ミルクを飲むハリネズミ

ハリネズミ用のミネラルウォーターは、ハリネズミ専用に栄養バランスを考えて作られているので3種類の水の中では一番安全に飲ませることができます。

もちろん軟水なので、心配な尿路結石症になることもありません。

ペット用のお水でも大丈夫?という質問を受けることがありますが、ペット用のお水でも問題ありません。

その多くが軟水ですが、中には硬度の高い硬水が売られていることがあります。
ペット用のミネラルウォーターを購入する時は、必ず軟水か硬水かを確認し、軟水を買うようにしましょう。

ハリネズミに水を与える時の注意点

水道水にしろミネラルウォーターにしろ、ハリネズミに水をあげる時にまず注意したい点は、軟水であるかどうかです。

水道水の場合、地域によって硬度の差があります。
軟水の地域もあれば硬水の地域もあります。

自分の住んでいる地域の水道水が軟水か硬水かの確認をしてから、ハリネズミに与えるようにしましょう。

他にも、

■浄水器を設置する
■煮沸する

のどちらかを実践するのがベストです。

どちらも塩素の嫌な臭いを消すことで飲みやすくなり、よりクリーンな水を与えることができます。

特に煮沸してあげることで、微量に残っている可能性のある雑菌や細菌を完全に排除し100%安全なお水をあげることができます。

こまめに入れ替えるのも忘れずに

注意

1日に1回か2回、新しい水を入れ替えてあげることも必要です。

浄水器を通した水や煮沸された水だからといって、何日も同じ水を与えてはいけません。

なぜなら、殺菌作用のある塩素を含んだ水道水を浄水器に通したり煮沸することで塩素の効果が消失し、放置されている水に大腸菌や細菌が繁殖しやすくなるからです。

雑菌が繁殖した水を飲ませていたら、浄水器や煮沸によってクリーンな水をあげていた意味がなくなってしまいます。

そのため、水は毎日取り替えるのが原則です。
夏場の暑いときは特に雑菌が繁殖しやすくなるため、1日に2回取り替えてあげるのが理想です。

ハリネズミの水はミネラルウォーターがベスト?

ここでもう1度、3種類の水の評価を確認してみましょう。

水 道 水 人用ミネラルウォーター ハリネズミ用ミネラルウォーター
飲みやすさ 〇or△
健康への影響
与える手間
価格

人間用のミネラルウォーターと比べて、ハリネズミ用のミネラルウォーターの方が評価はやや上です。
ただし軟水であれば、どちらを飲ませても大差はありません。

ペット用の飲料水の場合、他国に比べて規制が緩く製造者の自主判断に任されることが多いため、厳しい基準が設けられた人間用の水の方が安全な場合があります。

ただし、ペット(ハリネズミ)用のミネラルウォーターの中にも厳しい基準を設け、ハリネズミにまったく無害の優れた水もあります。

しかも日本産なら安心してあげられますよね。

①ペットに合った厳しい自社基準で製造されている
②ペットにはまったくの無害で、万一の健康被害もなし
③日本産で安心

しかも、
④水素水が入っているため抗酸化作用を持ち、ウィルスから体を守ってくれる

こんな水あるの?と思うかもしれませんが、あるんです。

それが「甦り水 ペットの水素」です。

富山県立山連峰で採水された、硬度0㎎/リットルの軟水です。

特殊フィルターでミネラルを除去しているため、水以外の不純物が一切ない100%の純水。
そのため、ペットにとって極めて安全性の高いお水と言えそうですね。

●エネルギー・タンパク質…0
●脂質・炭水化物…0
●ナトリウム…0mg
●カルシウム…0mg
●マグネシウム…0mg
●カリウム…0mg

硬度も0mg/ℓなので、尿路結石症の心配もほぼありません。

それではなぜミネラルウォーターがベストなのか、具体的にお話していきましょう。

もう知っているという方は、ハリネズミの水飲み器の選び方と比較に進んでください。

ミネラルバランスが良い

可愛いハリネズミ

まずはミネラルバランスの良さです。

ハリネズミにとって、カルシウムマグネシウムのようなミネラルも重要な栄養素の一つです。

ミネラルは基礎代謝や酵素を活性化する働きがあるため、健康寿命を長く保つためにも欠かせません。

ただし、ミネラル分を摂りすぎてしまうと弊害が生まれてきます。
その代表的な病気が尿結石です。

ミネラルの塊が尿道などに溜まってしまい、強い痛みなどを引き起こします

そのため、ミネラル成分の少ないミネラルウォーターの軟水をあげることで、病気の心配もなく、ハリネズミの健康を維持することができるはずです。

病気になりにくい

水道水がいくら安全と言っても、やはりミネラルウォーターの信頼性と比べるとどうしても不安が残ってしまうものです。

実際に、ミネラルバランスなどの栄養面、クリーンさを比較するとミネラルウォーターの方に軍配が上がります。

人間にはなんの影響もない、わずかに残る細菌や微生物がハリネズミにとっては害悪になる可能性もあります。

しかし、ミネラルウォーターであればその心配もありません。

ハリネズミ専用のお水もあるので、それを使うことでより安全に、より健康にハリネズミの生活をサポートすることができます。

ハリネズミの水飲み器の選び方と比較

丸まったハリネズミ

ハリネズミ用の水飲み器にはボトルタイプディッシュタイプがあります。
どちらも一長一短があるため、一概にはどちらが良いとは言えません。

ポイントは「飲みやすさ」と「衛生」の2点。
なぜなら、ボトルタイプとディッシュタイプを比較した場合、この2点に一番違いが出やすいからです。

それでは「飲みやすさ」と「衛生」の両面から、2種類の水飲み器を比較してみましょう。

ボトルタイプ

SANKOの給水ボトル

楽天市場

ボトルタイプの場合、ボトルに水を入れ飲み口の先端に入っている球をなめることで水が出てくる仕組みになっています。

ハリネズミによってこのボトルタイプの使い方が分からず、いつまでも水が飲めない子がいます。

したがって、飲みやすさという点ではボトルタイプはやや劣るかも知れません。

ただし、最初からボトルから飲めるハリネズミも多く、最初は飲めなくてもすぐに飲めるようになる子もいるため、ディッシュタイプと比べても大した違いはありません。

衛生面で見ると優秀そのもの。
床材が入ることもなく、小さな虫などが入ることもありません

商品にもよりますが、ボトルから水が漏れてしまうものもあるため、口コミなどを参考にして選ぶといいでしょう。

ディッシュタイプ

SANKOの

楽天市場

ディッシュタイプの場合、高さのあるものと低いものがあります。

高さのある水飲み器はやや飲みにくさがあるものの、床材やゴミなどが入り込んで汚れる心配が少なくなります。

一方、低い水飲み器は飲みやすい反面、床材やゴミなどが入りやすいため衛生面でやや問題があると言っていいかも知れません。

おすすめはボトルタイプの水飲み器

使いやすさ、衛生面、飲みやすさを総合すると、おすすめはボトルタイプの水飲み器です。

1日にどれくらいの分量の水を飲んだのか分かりやすい、という利点もあります。

他にも、

①ケージの側面に設置することで、運動面積が広がる
②運動面積が広がることで、ストレスが軽減される
③ストレスが軽減されることで、病気のリスクも低くなる

という点もあり、ボトルタイプの水飲み器についてはほぼメリットしかありません。

したがって、結論はボトルタイプかディッシュタイプかで迷ったら、ボトルタイプを選んでおきましょう。

ハリネズミが水を飲まない理由は?

寝ているハリネズミ

「ハリネズミが水を飲んでくれない」

という悩みを抱えている飼い主さんは少なくありません。

ハリネズミはなぜ、水を飲まないのでしょうか?
それにはいくつか理由があります。

水を飲まない期間が続くと命にも関わってきますので、放置せずにしっかりと原因を突き止めて早めに対策をとるように心がけましょう。

給水器から飲めない

ハリネズミにお水をあげる方法として、「少し深めのお皿に入れてあげる」か「給水器及び給水ボトルに入れてあげる」かの2つの方法があります。

ハリネズミの飼育方法を記した本や専用サイトでは、「お皿にお水を入れてあげるのは衛生上良くない」というような趣旨のことが書かれているのをよく目にします。

確かにその通りで、床材や尿や糞などの排泄物が入ってしまうことがあるからです。

そのため、給水ボトルで水をあげる方が好ましいですが、急に給水ボトルをケージに取り付けても使い方が分からず、飲まない(又は飲めない)子が出てきます。

そのせいで、エサからしか水分を摂ることができず、いつの間にか水分不足の状態に陥ってしまいます。

水分不足になると、便秘や腎臓の病気など様々な病気を誘発するので、「今日はどれくらい水を飲んだかな」と毎日チェックすることが必要です。

ストレスがかかっている

手のひらに乗るハリネズミ

給水器の使い方もちゃんと分かっている、お皿に入れた水の量は十分ある、それなのにここ最近あまり水を飲んでいないようだという場合、考えられる理由の一つがストレスです。

①数日前から友達から犬を預かっていてよく吠える
②ケージの場所をテレビの近くに移動したため、四六時中テレビの大音量にさらされている
③タバコや香水の臭いがきつい

このように、ハリネズミにとって大きなストレスになるような環境の変化が見られた場合、飲めない食べられない、という状態が続くことがあります。

ストレスが引き起こすその身体的、精神的辛さは、ハリネズミも人間も同じです。

消化器系などの疾患がある

ハリネズミはとてもデリケートなため、消化器系や呼吸器系の疾患を患いやすい動物でもあります。

下痢や便秘の他、肝臓に脂肪がたくさん溜まってしまう脂肪肝腸捻転や異物誤飲による腸閉塞など消化器系の病気にかかると、食欲がなくなり水も飲まなくなります。

そんな絶食状態が続けば、体力が落ち、免疫力が弱くなり、さらに大きな病気を引き起こしかねません。

水道水が苦手

日本の水道水は軟水が多いですが、硬度の高い水が供給されている地域もあります。
東京をはじめとした関東地方と九州地方の水道水は硬度が高いと言われています。

ハリネズミにあげる水は軟水がベストですので、ストレスも目立った疾患もないという場合、水道水が合わずに飲まないケースもあるようです。

水質も地域によって様々です。
ハリネズミによって合う合わないの問題が起こっても不思議ではありません。

飲まない期間が数日であればそれほど問題にはなりませんが、何日も続くようであれば、いくら元気に見えても気が付いたときには重大な疾患に進行していることもあるため、すぐに対処する必要があります。

まとめ

ペットを飼っていて、どんなエサをあげるかに注意を向ける飼い主さんはたくさんいますが、どんな水をあげるかにまで意識を傾ける方はあまりいません。

しかし、水は毎日飲むものです。

水道水をそのままあげていれば、体質に合わないハリネズミも出てきます。
それを知らずに無関心なままあげていれば、体の不調となってあらわれてこないとも限りません。

水にももう少し意識を向けてあげるだけで、たとえ小さな変化に見えたとしてもハリネズミにとっては大きな変化に感じられます。

今日から水のあげ方にもう少し注意を払って、ハリネズミにより健康的な生活を送ってもらいましょう!

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