つぶらな瞳のハリネズミ

ハリネズミの回し車で後悔しない!賢い選び方の4つのポイント

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伊藤ヤスヒコ

伊藤ヤスヒコ

幼少のころからペットを飼っている、自他ともに認める動物好き。都内の某ペットショップ店長とは15年来の親友で、週2回は必ず動物たちのお世話を買って出ている。動物病院も併設されていいるため、獣医さんとの交流でさまざまな専門知識を吸収。ペットショップ店頭では、訪れたお客さんに飼い方などをアドバイスし、喜んでもらうのが最大の生き甲斐になっている。

ハリネズミの生活の中で、回し車(ホイール)は重要な役割を果たしています。

回し車で遊ぶことは、

運動不足解消、ストレス解消、肥満解消

などハリネズミにとって、必要なことばかり。

でも、

「回し車(ホイール)を選ぶ基準てなに?」
「今まで回し車使ってなかったけど、どんな回し車がいいの?」
「まだ赤ちゃんだけどいつから回し車で遊ばせればいいの?」

など、分からないことは意外とたくさんあるものです。

そんな方でもすっきりとよく分かるように、回し車の賢い選び方のポイントをはじめ、疑問点を解消できる内容になっています。
1つ1つ確認して、ハリネズミとの生活に少しでも役立ててください。

最後におすすめの回し車も紹介していますので、お見逃しなく。

ハリネズミに回し車は必要

遊ぶハリネズミ

ハリネズミは体は小さいですが、よく運動をする動物です。1日の多くの時間を狭いケージの中で過ごすことが多く、私たちが寝静まった夜中がもっとも活発になります。

そのため、回し車(ホイール)は用意してあげた方がいいでしょう。回し車がないと、運動不足になり、運動不足が肥満やストレスの蓄積につながってきます。

ハリネズミにとっても肉体の健康、精神の健康の維持のために回し車による運動は不可欠と言っていいでしょう。

回し車の選び方のポイント

それではどんな回し車を用意してあげればいいのでしょうか?
プラスチック製のもあれば、メタルタイプ(メタルホイールなど)のもあります。どのような素材で作られているかも大事ですが、もっと大事なポイントがあります。

それは次の4つの点。

①サイズ
②静かさ
③安全性
④掃除のしやすさ

このポイントをしっかりと押さえておくことで、正しい回し車を選ぶことができます。1つ1つ説明していきますので、ぜひ確認しておいてください。

ポイント①サイズ

ひょっこりハリネズミ

回し車選びで一番大事なのがサイズです。

「うちのハリネズミはまだ小さいから小さい回し車で大丈夫」、と小さなものを選んでしまうと、大きくなってきた時に窮屈で体(特に背中)に余計な負担をかけてしまうことになります。

体への負担は痛みを伴ったり、それが運動することへの妨げになりかねません。まだ小さくても、大人になった時の成長も加味して、大きめの回し車を選んであげる方がいいでしょう。

・サイズは20㎝~30㎝が一般的
回し車のサイズは20~30㎝が主流です。20㎝だと小さく感じます。ケージの大きさにもよりますが、できるだけ25㎝以上のものを選んであげるといいかもしれません。

中には30㎝以上のものもありますが、ケージが大きければ30㎝以上の回し車でも問題はありません。

ケージが小さめのサイズなのに、回し車が大きいとかえって運動の邪魔になったり、ケージの入り口から回し車が入らないというケースもあります。

必ずケージの大きさとのバランスを考えて、サイズを決めましょう。

ポイント②静かさ

ハリネズミが回し車で遊んでいると、ガタガタうるさいという飼い主さんの悩みの声をよく耳にします。
その騒音の原因の一つが、静音性のある回し車ではないから。

回し車を選ぶときに大事になるのが、サイズと同じようにこの静音性の高さです。

今のハリネズミ用の回し車は静音性の高い「サイレントホイール」や「メタルサイレント」といった回し車が多いですが、中にはまだ回るとうるさいものもあります。

ハリネズミは夜行性なので、夜中になると勢いよく回し車で回るとガタガタうるさくなることが多いため、サイレントホイールを選ぶことをおすすめします。

それでもうるさい場合、設置の仕方が悪いか、ホイール自体がケージの網や底にあたってしまっている可能性が考えられます。
気になる方は、もう一度設置の仕方やケージとの接触部分を確認してみてください。

ポイント③安全性

隅っこにいるハリネズミ

回し車を選ぶときに見落としがちなのが、安全性です。
獣医さんやペットショップの店員さんによっては、回し車は必要ないという人がいますが、「不要派」の人の大半がこの安全性を問題視しているため。

というのも、金属製のメタルサイレントホイールやプラスチック製のサイレントホイールにはそれぞれメリットとデメリットがありますが、共通したデメリットが「足や足の爪をひっかけて怪我をする可能性がある」という点です。

・金属製のメタルサイレントの場合
メタルサイレントホイールの場合、穴の開いた金網に足の爪をひっかけてしまうことがあります。定期的に爪を切っていれば怪我する頻度は減りますが、絶対に安全という保障はありません。

飼育しているハリネズミは野生のハリネズミと比べて、平坦で障害のない環境で育っているため、足の爪が伸びやすくなっています。そのため、いつの間にか伸びてしまった爪をひっかけてしまい、朝起きてみたらケージの中が血で染まっていたなんてことも起こってきます。

・プラスチック製のサイレントホイールの場合
プラスチック製のサイレントホイールの場合、金属製の回し車のように小さな穴が無数に空いているわけではありません。
しかし、プラスチックの接続部に小さな穴が空いているものが多く、その穴に足がはまってしまうことがよくあります。

夢中で勢いよく回しているときに足をはめてしまうと、その勢いで足を痛めてしまうケースがあるため注意が必要です。

ポイント④掃除のしやすさ

掃除のしやすさという点で見ると、金属製のメタルサイレントの方に軍配が上がります。
ハリネズミは回し車で回っていると運動によってお腹が緩くなり、回りながらうんちをしてしまうことがよくあります。

金属製のメタルサイレントホイールは無数の穴が空いているので、うんちをしても下に落ちますが、プラスチック製の回し車には穴が空いていないので、そのままホイールにこびり付いてしまいます。

そのまま回り続けていると足にもうんちが付いてしまい、衛生的にもあまり良くありません。当然、掃除するにも時間がかかります。

・汚れが落ちにくい場合
どうしても汚れが落ち切らない場合は、お湯にしばらくつけておくと綺麗に拭き取りやすくなります。

また、ホイールにペットシーツを巻いておく方法もあります。回りながら排便しても、ペットシーツを替えればいいだけなので、だいぶ手間が省けます。
また、プラスチックの接続部分にも穴が空いているため、マスキングテープを貼っておくのも良いかもしれません。足をひっかけてしまうのを防止することもできるのでおすすめですよ。

回し車に乗らないハリネズミも

キスするハリネズミ

ハリネズミは動き回ることが好きな動物なので、多くのハリネズミはケージの中に回し車があれば喜んで乗ります。

でも中には、あまり興味を示さないハリネズミもいます。とりあえず乗ってはみるものの、特に夢中になって遊ばない子もいます。

ハリネズミも人間と同じように十人十色なので、遊ばなくてもあまり気にしなくても大丈夫でしょう。最初は警戒して近づかない子でも、慣れてくればだんだん遊ぶようになることもあります。

運動できるスペースや運動する時間を確保する

もし、いつまでも興味を示さないようであれば、他に運動できるような道具をケージに入れてあげたり、地下や2階のあるケージを用意して、なるべく動けるスペースを確保してあげましょう。

又は、家にいるときはなるべく部屋の中に放して「部屋んぽ」をして運動不足を解消してあげてください。

部屋の中を散歩させてあげれば、ハリネズミの旺盛な好奇心が満たされ、ストレスも解消されます。それぞれの飼育環境や、ハリネズミの性格を考慮して工夫してみてくださいね。

ハリネズミが回し車に乗れるのは生後2か月目以降?

それでは、ハリネズミはいつから回し車(ホイール)に乗れるようになるのでしょうか?
一般的には、離乳後の生後2か月目以降が良いとされています。

この時期になると、体重は約200~300gほどになっています。大人のハリネズミの体重は平均すると300~600gほどなので、この時期は大人になる一歩手前の「思春期」といえるかもしれません。

ただ、体のサイズの小さい200g程度の子の場合、回し車で遊ばせるのは注意が必要です。

それは回し車の穴に足がはまったり爪を引っかけたりして、怪我をしてしまう可能性があるため。

初めて遊ばせる場合、頻繁に足を引っかけたり転んだりしていたら、もう少し成長するまで遊ばせないか、回し車(ホイール)に何らかの危険防止対策をしておくことが必要です。

では、どんな対策をしておけばいいのでしょうか?

ハリネズミが回し車で怪我をしないための3つの対策

仲良しハリネズミ

ハリネズミが回し車で怪我をしないための危険防止対策は、

穴を養生テープやマスキングテープなどでふさぐ
回し車にペットシーツを巻き付けておく
回し車専用のホイールカバーを取り付ける

の3つの点を覚えておけば、ほぼ間違いありません。

回し車を購入する前に、足を引っかけそうな穴があいていないかどうか確認することが大事ですが、購入して使ってみたら、こんなところに小さな穴が…なんていうこともよくあることです。

そんな時は、上記の3つの対策法を実践してみてください。

どれも女性でも簡単にできることです。朝起きてみたら、回し車が血だらけになってハリネズミが足を怪我していた、ということにならないためにも日頃から気を付けて見てあげましょう。

ハリネズミにおすすめの回し車はコレ!

ハリネズミの回し車のおすすめは、ハリネズミの餌などでお馴染みの三晃商会(SANKO)で出ている

SANKO メタルサイレント
SANKO サイレントホイールビッグ(プラスチック製)

の2つですが、静かさと掃除のしやすさで選ぶなら、メタルサイレントホイールの方が断然おすすめ

静かさという点で見ればプラスチック製のサイレントホイールビッグも静かですが、スタンドを使用すると少し音が出てしまいます。

そして2つの回し車で一番差が出るのが、掃除のしやすさ

プラスチック製のサイレントホイールビッグは、回しながらうんちをすると、ハリネズミがうんちを踏みつけてべっとりと汚れがついてしまいます。

一方、メタルサイレントは粗い網で出来ているのでうんちが下に落ちて、あまり汚れることがありません。

まとめるとこんな感じです。

①SANKO メタルサイレント
・回転時の静かさ→◎
・掃除のしやすさ→◎

②SANKO サイレントホイールビッグ(プラスチック製)
・回転時の静かさ→〇
・掃除のしやすさ→△

ただし、1つ注意点があります。

①のメタルサイレントの場合、網状のつくりになっているため、200g程度の小さい子だと爪が引っかかって怪我をする恐れがあります

もう少し成長してから使用するか、爪を切って極力危険性をなくしてから使用するようにしましょう。

・メタルサイレントのサイズに注意しよう
注意したいのが、SANKOのメタルサイレントにはサイズが2種類あること。

1つは、メタルサイレント32

・ホイール部径:32㎝
・ホイール部幅:12㎝
・全体サイズ:W30×D17×H37

もう1つがメタルサイレント25

・ホイール部径:25㎝
・ホイール部幅:10㎝
・全体サイズ:W25×D15×H30

300gほどの小柄な子であればメタルサイレント25でも使用できますが、通常の大きさの子であれば目たりサイレント32の方を使用しましょう

体の大きさに比べて小さい回し車(ホイール)を使うと、思った以上に背骨に負担がかかってしまいます。無理なく、体に優しい回し車を使うなら大きいサイズを選んでおきましょう。

どちらもケージのワイヤーに引っかけてとりつけるだけなので、とても簡単です。

蛇足になりますが、ホイールベルトもあればより清潔に使えます。
正直、買っておいて損はありません。

ペットシーツを巻く方法もありますが、毎日回し車から外してまた新しいものを巻くというのは、けっこう面倒な作業なんですよね…。
私みたいな面倒くさがりなズボラさんには、洗ってさっと取り付けられるホイールベルトは便利です。

まとめ

ハリネズミの飼育にあたって、回し車はケージや餌皿、給水器と同じように必要なものです。
十分に運動ができる環境にあれば必ずしも必要なものとは言えませんが、毎日忙しい生活を送っている方にとって、ハリネズミが満足するまで運動する時間を確保するのはとても難しいですよね。

飼っているハリネズミがまったく回し車に乗ってくれない、どんなに置き方を変えても、回し車がうるさくて夜眠れないなど、大きな問題がない限り、回し車は用意してあげる方が無難です。

是非、上記の選び方のポイントを参考にして飼い主さんにとってもハリネズミにとってもベストな回し車を選んでくださいね。

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