ハリネズミのアンティングとは?謎行為の正体に迫る4つの深い理由

ハリネズミの謎の行動に「」があります。

首を思い切り後ろにひねり、長い舌を出して背中のに泡を付ける行為を指します。
初めて見るとちょっとびっくりしてしまいますが、ハリネズミにとってはわりと当たり前な日常行為の1つになっています。

「でもうちのハリネズミはアンティングやらないけど大丈夫?」
という方もいるかも知れませんが、大丈夫です。

当たり前な日常行為ですが、実はアンティングをやる子とやらな子がいます。
アンティングをやらなくても特に不思議ではないので安心してください。

この記事では

「なぜハリネズミがアンティングするのか?」

という多くの飼い主さんが抱いている謎について、解明していきます。

ハリネズミの生態を理解することで、より一層愛情が増してくるものです。

短く簡単にまとめているので、サクッと理解できますよ。

ハリネズミのアンティングは泡つけ行為

私たちがハリネズミを飼っていて「何だこれは?」と不思議に思うことの筆頭にあげられるのが、

アンティング

という奇妙な行動です。

ハリネズミを飼っている人なら一度は見たことがあるかもしれない、“ハリネズミあるある”の一つです。

まるで身もだえするように首をひねり、体をねじまげて長い舌をベロっと出して背中の針に口から出した泡を付けます。
そのことから、アンティングを日本語では「泡付け」と言ったりもします。

ハリネズミがアンティングを行っているがYOUTUBEにありましたので、ご紹介させていただきます!
ご紹介させていただいた動画は、「はりちゅうどっとこむ」さんの泡付け動画です。

youtubeチャンネルはこちら


ただ、このアンティングという行為はハリネズミによってやる子とやらない子がいます。

裏をかえせば、アンティングという行為はごはんを食べたりトイレをしたりグルーミングをするように、「絶対にしなければ困る」というような行為ではないようです。

それでは何故、あんなに苦しそうな体勢で背中にわざわざ泡を付けるようなことをするのか??

残念ながら、コレという明確な理由はまだ解明されていません。
それだけに、ハリネズミのアンティングに関して様々な推測が飛び交っています。

ハリネズミがアンティングをする理由は?

ハリネズミがアンティング(泡付け)をする理由は、いくつか考えられています。

有力なものから「本当かな」というちょっと首をかしげたくなるものまで色々ありますが、ある程度信憑性のある、有力視されている説をご紹介しましょう。

①外敵から身を守るため

外敵から身を守っている。
この説が最も有力とされています。

つまり、体に周囲と同じを付けることで自分の匂いを隠し、外敵から身を守っているのだと。

実際に、ハリネズミは見知らぬ匂いに出会ったときなどにアンティングすることが多いように見えるので、この説は大いに説得力があります。

②毒に対する耐性をつけるため

ハリネズミは毒性のあるものを噛んで、唾液と一緒に体に塗ることで毒素に対する耐性をつけているのではないか、という説です。

毒素を持ったヒキガエルを噛んで体に塗りつけるアンティング行為が確認されているようなので、この説もあながち間違いとは言えないかも知れません。

③体を冷やすため

ハリネズミは暑さや寒さなど、温度の変化には敏感な生き物なので、暑いときに体を舐めることで冷やしているのではないか。

背中の針を舐めることで本当に、体が冷えるのかどうかは定かではありません。
アンティングをする第一の理由ではないにしても、もしかしたらそんな効果もあるのかも知れませんね。

④求愛するため

アンティングは求愛行動の一つとも言われています。
実際に、メスよりオスの方が多くアンティングをするという人もいて、オスが自分の存在をメスに知ってもらうために行うのではないかという説です。

「人間と同じじゃないか」と思ったら、なんだか親しみが湧いてきますね。

まとめ

このように、ハリネズミのアンティングという行動には、様々な理由が考えられています。
もしかしたら、理由は一つだけではないのかもしれません。

私たちが特定のレストランに行く理由が、美味しいご飯を食べに行くためと、綺麗な(又はイケメンな)馴染みの店員さんに会いに行くための2通りの理由があるのと同じ理屈かもしれません。
理由は一つだけではない、他にもいくつかあるのだと。

ハリネズミもこれといった特定の理由があるわけではなく、色々な理由、事情があってアンティングという行動をとっているとも考えられます。

この子は何のためにこんなことをしているのか?
そう考えながら、ハリネズミの行動を一つ一つ観察してみるのも面白いものです。

皆さんも、ハリネズミの「なぜ」を追い求めながら、毎日のハリネズミとの生活を楽しんでみてくださいね。