
結論から言うと、ハリネズミの飲み水は水道水でもミネラルウォーターでもどちらでも問題ありません。
ただし、安全面を考えるとミネラルウォーターがベストです。
水道水をあげるとき、浄水器を使ったり煮沸することで安全に与えることができます。
しかし、ミネラルウォーターの方が、安全性や健康面から考えると水道水より優れていると言えるでしょう。
具体的に、どのような点で水道水と比べて選ぶ理由が多くあるのかお伝えします。
ハリネズミにとって水はとても重要
生物にとって命の源である「水」
人間は水だけでも1ヶ月以上、生き延びることができるといいます。
体格によって違いはあるものの、水がいかに生命活動にとって大事かが分かります。
ハリネズミにとっても、水はとても重要な命の源です。
ハリネズミの場合、1日におよそ20~30mlの水を飲むと言われています(個体差があります)。
それでは、
水ならどんな水でもいいのでしょうか?
水道水でも大丈夫なんでしょうか?
それともミネラルウォーターの方が…?
体の中に入り、もしかしたら健康に左右する可能性があるかもしれないとなると、なるべく品質の良いものをあげたいと思うのが真情です。
でも実際のところ、どんな水をあげるのがいいのか迷ってしまうはずです。
ハリネズミが水道水を飲んでも平気?
私たちが日常的に口にしている同じ水道水を、ハリネズミにもあげているという方も多いでしょう。
毎日飲んでいて健康に何の問題も出てない以上、ハリネズミにあげても問題はないはず…。
その認識の仕方でも、基本的に問題はありません。
ハリネズミが水道水を飲むことで、大きな健康問題に発展する可能性は少ないので一般的には安心してあげても大丈夫なようです。
しかし、何点か気をつけて頂きたいことがあります。
水道水を与える時に気を付ける点
それでは、ハリネズミに水道水を与える時に注意する点を3つご説明します。
浄水器を設置する
日本の水道水はどの地域であっても安全性に問題なく、飲むことができます。
それを可能にしているのが浄水設備の充実です。
塩素によって殺菌処理されているため、細菌や病原体になるような微生物が大幅に除去され、直接飲んでもお腹を壊すことはありません。
ただし、一つ気になるのがあの「塩素の臭い」ですよね。
カルキ臭と呼ばれるのが、まさにこの塩素が原因です。
浄水器を設置することで、嫌な塩素の臭いを除去し、よりクリーンにより安全に水を飲むことができます。
ハリネズミにとっても、塩素の臭いのないクリーンな水を飲むことで健康面での心配がなくなります。
煮沸する
水道水を煮沸してあげることで、嫌な塩素の臭いが軽減されます。
また、水道水に含まれている微量の細菌や有害な物質もほとんど殺菌され、直接飲むより、より安全に飲むことができます。
ハリネズミに煮沸された水をあげることで、病原体になりうるような微生物や細菌などを口にすることなく、安心して飲めるでしょう。
こまめに入れ替える
浄水器を通した水や煮沸された水は、塩素の臭いも菌もないとてもクリーンな水ですが、だからといって何日も同じ水を与えてはいけません。
なぜなら、殺菌作用のある塩素を含んだ水道水を浄水器に通したり煮沸することで塩素の効果が消失し、放置されている水に大腸菌や細菌が繁殖しやすくなるからです。
雑菌が繁殖した水を飲ませていたら、浄水器や煮沸によってクリーンな水をあげていた意味がなくなってしまいます。
そのため、水は毎日取り替えるのが原則です。
夏場の暑いときは特に雑菌が繁殖しやすくなるため、1日に2回取り替えてあげましょう。
ハリネズミにはミネラルウォーターがベスト?
ハリネズミの水は、水道水でも問題はありません。
でもハリネズミによっては、水道水では飲まない子もいます。
臭覚が優れているので、人間には分からない嫌な臭いを嗅ぎ分けて嫌っているのかも知れません。あるいは味が嫌なのかも知れません。
水道水の味は地域によって違います。
軟水の地域もあれば、硬水に近い地域もあります。
水にはカルシウムとマグネシウムが含まれていますが、その成分量は住んでいる地域によって異なるので、その違いが味の違いとなって現れます。
それだけに、一般的には成分量のバランスの良いミネラルウォーター(特に軟水)をあげる方が、ハリネズミにとってもベストと言っていいかも知れません。
まとめ
ハリネズミはストレスや環境の変化などによって、水を飲まなかったりエサを食べなかったりします。
味が好みではない場合も、決して口をつけようとしません。
エサを食べない日があっても、水は必ずどれくらい飲んでいるか、チェックすることが大切です。
水を飲まないことで便秘になったり、腎臓や尿路系の病気にかかるリスクがとても高くなります。
それだけに、毎日飲んでくれる安全で美味しい水をしっかりと用意してあげることが、私たちの大きな役割になることは言うまでもありません。
今日から、水の種類やあげ方を見直してみることをおすすめします!