知りたい 2018.12.25

ハリネズミを飼うために必要な事前情報

ハリネズミとはどのような動物なのでしょうか?

ハリネズミは「ネズミ」という名前がつけられていますが、実はモグラの仲間なんです。

現在では16種が確認されていますが、日本で飼育できるハリネズミは限られており、ペットショップで販売されているのはヨツユビハリネズミ(ピグミーヘッジホッグ)ががほとんどです。
ハリネズミは5本指が多いのでこの名前がつけられているようです。

ヨーロッパでは古くからペットとして愛玩されていました。
夜行性なので薄暗い場所を好み、群れを作らずに単独行動で生活します。

臆病な動物で、大きな音を立てたり刺激を与えてしまうと、なかなか慣れなくなってしまうかもしれません。
普段、針はねていますが、怒ったり興奮したりすると針を逆立てます。

生息地はヨーロッパ、アフリカ、中近東、ロシア、インドなどです。

日本でも小田原や伊東に特定外来生物に指定されているマンシュウハリネズミやナミハリネズミがいますが、外来生物法で規制される前に飼育されていたのが野生化したもののようです。
そのため、これらのハリネズミを捕まえて飼育したり販売することは禁止されています。

どんな環境で飼育すればいい?

ハリネズミはストレスに弱く、体調が環境に左右されやすい動物です。
ハリネズミの習性をちゃんと理解した上で、生活環境を整えてあげてください。

ひとり暮らしでも飼えるの?

ハリネズミはひとり暮らしでも飼いやすい動物です。
  • イヌのように散歩しなくてもよい
  • 個体が小さいため、広い場所を必要としない
  • ケージで買うことができる
  • 基本的に鳴かない(鳴いても声が小さい)

こういった理由からひとり暮らしでも飼いやすく、あまり手間もかかりません。

アパートやマンションでも買えるのか気になる方もいるかもしれませんが、ペット不可の賃貸マンションではどんな小さな動物でも原則禁止です。

ただし、ヨツユビハリネズミのように大人になっても15cmか20cmくらいと小さく、泣き声も近隣に響かないような小動物であればマンションの大家さんに掛け合ってみてください。

鳴き声が聞こえない、臭くならない、近所に迷惑をかけないなど誠意をもってお願いすればOKが出るかもしれません。


部屋の中ではケージ?放し飼い?

ハリネズミは部屋の中でも放し飼いすることができます。
でもいくつか注意しないといけない点があります。
その注意点をちゃんと守れば、ハリネズミとの楽しい共同生活を送れるはずです。
①部屋の掃除はコマメに ハリネズミはモグラの仲間なので基本的に、狭い場所が大好きです。
冷蔵庫の裏やタンスとタンスの隙間など、家に帰ってきたら「どこにいるの?!」と全然見つからず、しばらくハリネズミのかくれんぼに付き合わないといけない時が来るかもしれません。

しかも、普段掃除の行き届かない隙間に入り込んでゴミを食べてしまうと、消化されずに腸閉塞になってしまうことも考えられます。

仕事をしている間など長時間家をあけるときに放し飼いをする場合は、小さい物やゴミが落ちていないように入念に掃除をしたり、入り込んだら中々探し出せないような小さな隙間を作らないなどの対策が必要になります。
②トイレを覚えないと大変なことに ハリネズミの場合、イヌやネコのようにトイレを覚えるのがそれほど得意ではありません。
もちろんちゃんとトイレを覚えて、毎回砂場におしっこやうんちができる子もいますが、放し飼いをすると部屋中に排泄してしまう子もいるので、お掃除が大変かもしれません。
③抜けた針には注意 ハリネズミの針は抜けることがあるので、放し飼いをした後は抜けた針が床に落ちていないかチェックしておく必要があります。

もし針を踏んでしまったら、当たり前ですがとても痛いです。
小さいお子さんがいる家庭であれば、なお更、針には注意した方がいいでしょう。

以上の点を考えると、長時間家をあけている場合はケージの中にいてもらのがおすすめです。
家に帰ってきたら、放し飼いをして一緒に遊んであげてください!


鳴き声や臭いは?

ハリネズミは基本的に、あまり鳴くことはありません。
大きな音にびっくりして威嚇するときなんかに「シューシュー」と鳴くことはありますが、お隣さんに聞こえるほど大きな音をたてることはありません。

臭いもほとんどなく、気になる程ではありません。
排泄物もそれほど臭わないので、その点もひとり暮らしでも飼いやすい大きな利点になっています。


温度管理はどうすればいい?

ハリネズミは暑さや寒さがとても苦手な動物です。
そのため温度管理がとても大切になります。

ハリネズミが好む温度は25~29℃くらい、湿度は40~70%くらいです。
夏場は扇風機やクーラーなどで暑すぎないように、そして冬場は寒くならないようにヒーターなどを使って快適な環境を用意してあげてください。

ただし、寒すぎないようにと過剰に防寒対策をしてしまうと、ケージ内が暑くなりすぎてしまうことがあります。
そうするとご飯も傷みやすくなり、体調をこわしてしまうので、温度管理には十分気を使ってあげてください。

飼育に必要なもの 値段の相場

・飼育ケージ
・床材(ウッドチップ、コーンリター、クルミリター、ペットシーツ、新聞紙など)
・温湿計
・ペットヒーター
・回し車(ホイール)
・寝床
・砂場
・餌入れと給水ボトル
・分厚い手袋

ハリネズミを飼育するのにどれも必要なものですが、値段によって素材や強度はまちまちです。
寝床なんかは、ペットショップで買わずに手作りをする飼い主さんもいて、こだわりを持ってハリネズミとの共同生活を楽しんでいるようです。

それではこれら、飼育に必要なものを買い揃えたらいくらぐらいかかるのでしょうか?


初期費用はいくらくらい?

・飼育ケージ:約6000円
安くて3000円、高いもので5万円ほどします。
素材や大きさによって違うようですね。

・床材:約1000円
素材にもよりますが、おおむね1000円~2000円のものが多いようです。

・温湿計:約1000円
1000円から3000円くらいが相場です。湿度の測れない温度計やハイスペックのものもあります。

・ペットヒーター:約2500円
シートヒーターは2000~4000円ほど、ケージ上部に取り付ける赤外線のタイプは7000円ほどです。

・回し車:約2500円
メタル製とプラスチック製、あるいは大きさによっても値段は違います。メタル製の方が値段は高くなっています。

・寝床:約2000円
小屋のタイプより寝袋タイプの方が多く、値段も2000~3000円ほどです。

・砂場:約400円
ハリネズミ用の砂で1kgあたり300~400円が相場のようです。

・餌入れと給水ボトル:約500円+約800円
餌入れは500~800円、給水ボトルは500~1500円ほどが相場のようです。給水ボトルは水の入る量によって値段が違ってきます。

・分厚い手袋:約1000円
相場は安いもので400円ほど、分厚いしっかりしたものは1000円以上かかります。なるべく分厚いしっかりしたつくりの手袋を選びたいですね。

これらの必要品を取り揃えると、初期費用はトータルで18000円ほどになります。


毎月かかる費用は?

ハリネズミの飼育に毎月必要なものは、床材とエサくらいです。
床材であれば毎月1000円くらい、エサも1500~2000円程度とそれほど多くの費用はかかりません。

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床材は新聞紙などでも代用可能なので工夫次第で節約できます。
回し車や寝床は、使っているうちに汚れてきたり壊れてきたりしてしまいますが、マメに掃除してあげたり丈夫なものを買ってあげることで何年も持ったりします。

ペットヒーターの電気代も気になるところですが、8wの小さいサイズであれば一日中使用しても1ヶ月約100円、20wであれば約260円、赤外線タイプはMサイズだと500円ほどで、大きなサイズは少し高くなってしまいますが1200円ほどです。

トータルで1ヶ月3000~4000円ほどなので、人間の数日分の食事代ほどと考えると決して高いとは言えません。
これにおやつ代やおもちゃ代を加えればもう少し費用はかさんでしまいますが、ハリネズミが快適に幸せに生活してくれるなら飼い主さんのほうも楽しく共同生活を送れますね。

ハリネズミの種類と値段

ハリネズミ(ヨツユビハリネズミ)には様々な種類があります。
価格や飼い方にも違いがあるため、事前にチェックしておきましょう。

①ソルト&ペッパー
最もスタンダードなカラーです。
白と黒の針に黒い顔、黒い鼻、お腹の毛は白と、白と黒が配色された種類です。
相場価格は15000円~20000円ほど。

②シナモン
クリーム色と茶色の針、黒い目にピンク色の鼻、白いお腹で、とても人気のある種類です。
相場価格は20000円~25000円ほど。

③アプリコット
白い針にピンク色の鼻、赤い目、白い毛が特徴です。
相場価格は15000円~30000円ほど。

④シニコット
シナモンとカラーが似ていますが、目の色が赤いのが特徴です。
相場価格は15000円~25000円ほど。

⑤アルビノ
アルビノは生まれつき色素がないため、白い針と毛に覆われています。
病気になりやすいため、飼育には細心の注意が必要です。相場価格は15000円~30000円ほど。

⑥ホワイト
白い針に白い毛、黒い目に黒い鼻が特徴です。
アルビノと同じく、病気になりやすく、体が弱いと言われています。
相場価格は20000円~25000円ほど。

⑦パイド(ピント)
パイドは珍しいカラーのため、ペットショップでもなかなか見かけることがありません。
黒い針と白い針のバランスが均一ではなく、まだら模様になっています。
相場価格は少し高めで25000円~40000円ほど。

ペットショップで購入する時に気をつけたいポイント

一口にハリネズミ(ヨツユビハリネズミ)といっても、性別も性格も大きさも違います。
ペットショップやブリーダーから購入するときに気をつけたいポイントをまとめました。
ぜひ参考にしてください。


国産?外国産?

ハリネズミに限らず、外国で繁殖、飼育された動物の中には、劣悪な環境を強いられている場合があります。
もちろん一概にすべてそうだとは言えませんが、あまり良くない環境で育てられた動物の場合、病気を持っていたり怪我をしていたりすることもあります。

また、輸出される際のストレスが原因で免疫が落ちて病気になりやすくなったりもします。

一方で、日本国内で繁殖されているハリネズミの場合は比較的小規模で繁殖されているケースが多く、良好な環境で成育されているので、病気もせずに元気に育っていることが多いようです。

そういった点を考えると、日本で繁殖された子を選ぶのがベストかもしれません。

ただし、あくまで大切なのは自分の眼で見て触れて、体調を確かめることです。外国産、国産に強くこだわりすぎず、あくまで選ぶ際の参考にしてください。


性別は?

ハリネズミは性別によって性質など大きな差はありません。
あくまで個体によって違いがあるだけです。


飼い始めるのに適当な年齢は?

ハリネズミの離乳する時期はおおむね生後6週~8週前後と言われています。
小さいときから飼った方が慣れやすい、と生後6週未満の子がペットショップにいることもありますが離乳前の小さい子はオススメできません。

十分に母乳を与えられていないハリネズミは、栄養や免疫が不十分で成育不良だったり病気になりやすかったりするためです。
そのため、選ぶ際は最低でも生後6週をすぎた子にしましょう(生後2~3ヶ月が理想)。

慣れるか慣れないかは個体によるので、小さいときに飼えばすぐ慣れる、というものではないことを知っておきましょう。


健康状態は?

ハリネズミを選ぶ際には、健康状態も大事なチェックポイントです。

・手に持ったときにずっしりとした重さがあるか
・手や足を怪我していないか
・目やにはついていないか
・鼻水は出ていないか
・耳の中は汚れていないか
・肛門周りは汚れていないか
・下痢をしていないか

この他にも、ハリネズミは夜行性なので、夕方以降に見て元気に遊んでいるか、食欲があるかどうかもチェックしましょう。

少しでも気になる点があれば、ペットショップの店員の方に遠慮なく聞いてみてください。
普段の様子なども聞いて、問題がないか納得したうえで自宅に迎える準備をするのがベストです。