箱の中のハリネズミ

ハリネズミの寿命3年は本当?健康で2倍長生きするためのヒント

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伊藤ヤスヒコ

伊藤ヤスヒコ

幼少のころからペットを飼っている、自他ともに認める動物好き。都内の某ペットショップ店長とは15年来の親友で、週2回は必ず動物たちのお世話を買って出ている。動物病院も併設されていいるため、獣医さんとの交流でさまざまな専門知識を吸収。ペットショップ店頭では、訪れたお客さんに飼い方などをアドバイスし、喜んでもらうのが最大の生き甲斐になっている。

ハリネズミの寿命は3年とも5年とも言われています。

でも実際には何年くらい生きるものなのでしょうか?
本当のことを知りたい!という方のために、こちらの記事を用意しました。

ハリネズミの寿命は本当のところ何年くらい?
ハリネズミに長生きしてもらうにはどうすればいいの?
ハリネズミの飼育ってそもそも難しいものなの?

この記事を読むことで、上記の疑問が解決できるようになっています。

ペットを飼っていて気になるのは、やっぱり寿命のことですよね。
現実をしっかりと把握することで、いざという時になっても心の準備ができて慌てなくてすむはずです。

ハリネズミが健康で長生きするためのチェックポイントも用意してあるので、ぜひ確認してみてください。

ハリネズミの寿命3年は本当?

手のひらで丸まっているハリネズミ

ハリネズミを飼うにあたって気になることの1つが、寿命ですよね。

よく「ハリネズミの寿命は3年」と言われています。
でもそれって本当なんでしょうか?

結論をいうと、この「3年寿命説」は本当でもあるとも言えるし、本当ではないとも言えます。

野生のハリネズミでも飼育下のハリネズミでも、

平均的な寿命は3年

というのは本当ですが、実際には1年程度しか生きられないハリネズミもいれば、5年以上生きるハリネズミもいます。

しかし、5年以上生きるハリネズミは少数派。
1~3年の短い寿命をまっとうするハリネズミが多数派なのが現実です。

それではこのハリネズミの寿命の違いはどこから生まれるのでしょうか?

ハリネズミが健康で2倍長生きするための9つのヒント

正面を見据えるハリネズミ

それでは私たちがハリネズミの健康を管理する上で、気をつけないといけないことはどんなことなのでしょうか?

健康管理の仕方によって、ハリネズミの寿命に少なからず影響を与えます。

チェックしておきたいポイントをまとめましたので、一つ一つ確認してみてくださいね。

① 部屋の温度や湿度は適切か

ハリネズミにとって生活環境の温度はとても大切です。
寒さや暑さにはとても敏感なため、常に25~29℃に温度管理をする必要があります。

湿度は40~70%くらいが適当で、なるべくクーラーや扇風機の風が当たらない場所にケージを設置するようにしましょう。

② ストレスフリーな飼育環境か

ケージの側に大きな音のするステレオがある、テレビがある、あるいはドアの開け閉めの音がとても大きいと、ハリネズミに恐怖や不安を与えてストレスがだんだん溜まってきてしまいます。

人間と同じように、ハリネズミもストレスがたまると体調を崩してしまいます。
だんだん食欲がなくなり、栄養不足に陥って、皮膚病内臓疾患など様々な病気を誘発してしまうことになります。

ストレスの度合いによって、病気のなりやすさやなりにくさが違ってきます。
病気の有無が直接、寿命に影響を与えるだけに無視できない問題です。

そのため、ストレスフリーな環境でハリネズミを飼うことはとても大事なポイントの1つです。

③ 適度な運動をしているか

歩くハリネズミ

野生のハリネズミは1日に3~5kmほど走ると言われています。
エサを求めて長い距離を移動する野生のハリネズミにとって、運動不足とは無縁な生活を毎日送っています。

しかし、飼育下のハリネズミにとって運動不足はけっこう深刻な問題です。
夜にたくさん回し車で走り回っても野生の移動距離の長さにくらべると、どうしても不足しがちになります。

それを解消するために、部屋の中を散歩させたりして、肥満にならないように配慮してあげることがどうしても必要になってきます。

④ バランスのとれた食事を与えているか

ハリネズミの健康寿命にとって、バランスのとれた食事、一方に偏り過ぎない栄養バランスの良いごはんを食べることが何よりも必要になってきます。

体の健康は食事から作られます。
これはすべての生き物に共通の条件と言っても過言ではありません。

脂肪の多いごはんばかり食べていれば肥満になり、タンパク質が不足していれば体を作ることができず、健康の維持がとても難しくなってきます

どんな生き物も「」が「長生き」と背中合わせの関係のため、長い寿命を保つための秘訣の1つと言っても過言ではありません。

⑤ うんちなど排泄物に異常はないか

うんちがいつもよりも柔らかかったり色が違っていれば、もしかしたら何らかの病気のサインかもしれません。

下痢をして水のような便が出ていたら、餌が腐敗していてお腹を下している可能性があります。

夏の盛りの時期や冬場に動物用ヒーターを長時間使用していると、ウェットフードなどは特に腐りやすくなります。
また、緑色のうんちが出ているときも下痢をしている可能性があるため注意が必要です。

うんちの量がいつもより明らかに少ない場合も、体の異常を疑った方がいいかも知れません。最も多いのが、異物を誤飲したことによる腸閉塞です。

部屋の中をお散歩している途中に、知らない間に小さな異物を飲み込んでしまう場合があります。
腸の中でずっと消化されず、腸閉塞で便秘になってしまいます。

それからメスのハリネズミの場合は、怖いのが子宮の病気です。
子宮の病気にかかると、血便が出ることがあるため、ケージの中で血のついたフンがあったら肛門の周囲に傷など付いていないかをチェックし、すぐに動物病院へ連れて行って獣医さんの診察を受けさせましょう。

⑥ 歩き方など行動に異常はないか

芝の上のハリネズミ

いつもと違って歩き方に違和感がある、あるいは足を引きずったような歩き方をしている。

そういう時は体の異常を疑ってみましょう。
毎日見ていればちょっとした違和感にも気づくものです。

まずチェックしておきたいのは、引きずったりビッコをしている足に怪我や骨折がないかどうかです。
夜中に回し車で回っているときに、隙間に足を挟んだりすれば怪我の元になります。

また、爪が長いままだとケージの網に爪を引っ掛けて、怪我をしたり骨折をすることがあります。

歩き方の異常で最も気をつけないといけないのが、ふらつき症候群(WHS)です。
ふらつき症候群は原因不明の神経系の難病です。
歩き方や行動に異常が見られたら病院で正確な診断をしてもらい、飼育方法などについて相談してみましょう。

⑦ 肛門の周りに汚れはないか

下痢など消化器官の病気があると、肛門の周辺が濡れたり汚れたりします。
肛門や性器の周辺に汚れがあったら、まず排泄物をチェックし体を触って痛がるような箇所がないかも見てみましょう。

しばらくしても、同じような状態が続いていれば体のどこかに異変がある証拠です。
肛門の周囲に傷などがあれば、綺麗に拭き取り、細菌などが侵入しないように清潔に保つことも必要です。

⑧ くしゃみや鼻水は出ていないか

季節の変わり目や、室温が低い状態が続けばハリネズミも風邪を引いてしまいます。
くしゃみが出たり鼻水が出たりして、だんだん食欲もなくなってきます。

ハリネズミにとって適温は24℃~29℃くらいと言われています。
それより低い室温に置いておくと、人間にとっては快適でもハリネズミにとっては生命に関わる事態にもなります

低温状態が続けば、ハリネズミも冬眠してしまい、体に大きな負担がかかりその後の健康にも大きな影響を与えることになります。

もし鼻水が出ていたり、頻繁にくしゃみをするようなことがあれば、室温を確認し、ハリネズミにとって快適かどうかを常に確認する習慣をつけておくことが大事になってきます。

⑨ 体重に変化はないか

体重の変化は体調の変化を知る重要なポイントにもなります。

餌の好みが変わったせいであまり食べずに体重が減ったのであれば、餌を変えることで問題は簡単に解消します。

しかし、餌を変えてもあまり食べず徐々に体重が減っていくようであれば、病気か高齢によるからだの衰えと考えていいかも知れません。

まだ若い子であれば、病気の可能性を疑ってみましょう。

他のペットの寿命と比較してみた

抱かれているハリネズミ

他のペットと寿命を比較してみました。
結果は以下の通りです。

種類
ハムスター 2~3年
ハリネズミ 2~5年
モルモット 4~8年
デグー 6~8年
うさぎ 5~10年
セキセイインコ 5~10年
フェレット 6~10年
フクロモモンガ 7~10年
チンチラ 10~15年
イグアナ 10~15年
フクロウ 10~40年
10~16年
12~16年

※調査によって数年の誤差が生じます

ハリネズミは生体が小さいこともあって、他の動物と比べると短い傾向にあります。

長寿だと10年ほど生きる子もいますが、ごく少数です。

飼育の環境や、夏の暑さ対策、冬の寒さ対策、普段の運動量などによって健康状態も違ってきます。

「何年くらい生きるか」を知ったうえで、たくさんの愛情をもって一緒に生活していくように心がけてください。

ハリネズミの飼い方が寿命に影響?

顔を隠したハリネズミ

野生のハリネズミの場合、外敵の有無や生活環境によって寿命が大きく違ってきます。

外敵がいなくて、毎日おいしいご飯が食べられる飼育下のハリネズミの方が長生きできるのではないか?

そう考えるのも当然ですが、実際は思っているほど寿命の違いはないようです。

なぜなんでしょうか?

それは、飼育下であっても寿命に大きく関係する条件がいくつかあるためです。
特に重要なのが以下の3つの条件です。

1つ1つ確認してみましょう。

①快適な飼育環境

ハリネズミにとって「どのような環境で生活するか」がとても重要になってきます。

自然の中であれば自分が一番快適な環境を探すことができますが、飼育されていると自分で自分の生活する環境を選ぶことができません。

つまり、

飼い主がハリネズミの一番快適な環境を知って用意してあげる

ことがとても大事になってきます。

特に重要なのが

・温度
・湿度
・静かさ

です。

最適な飼育環境を用意してハリネズミを飼えるかどうかが、ハリネズミの寿命に少なからず影響を与えてきます。

②バランスの取れたご飯

床材の上に乗るハリネズミ

飼育環境と並んで大事なのが、ハリネズミの食べるご飯です。
ハリネズミは雑食性で、昆虫も食べれば木の実なども食べます。

自然にあるさまざまなものを食べることで、バランスよく栄養素を摂取できるようになっていますが、飼育下ではそうもいきません。

飼い主さんが毎日ご飯を用意してあげないといけません。

与えてはいけないものを与えたり、栄養バランスが悪くなれば病気になりやすくなり、健康に直接影響を与えます。

少しでも寿命を長く…と考えているなら、ご飯のあげ方にも気を使ってあげる必要があります。

③ストレスフリーな環境

ハリネズミにもよりますが、一般的にあまり人には慣れないと言われています。

時間をかければ徐々に慣れてきますが、接し方や本来持っている性格などで人(飼い主さん)との距離感はまちまちです。

あまり人馴れしていない子に過度なスキンシップを求めたりしたらどうなるでしょうか?

きっとストレスが溜まって、なかなか巣穴の中から出てこなくなるかもしれません。

また、ストレスが溜まると人間と同じように、免疫力が落ちてさまざまな病気や感染症にかかりやすくなります。

病気にかかりやすくなると、寿命の長さにも影響を与えることになります。

ハリネズミの飼育の難しさについて

正面を向いているハリネズミ

ここまで読んだ方の中には、「やっぱりハリネズミを飼うのは難しいのかも…」と思った方もいるかもしれませんね。

実際には、ハリネズミを飼うのは簡単であるとは言えませんが、かといってとても難しいとも言い切れません。

一人暮らしでも上手に飼っている人もいるし、思ったよりも難しいと感じている人もいます。

ハリネズミに限らず、ペットの飼育で大事になるのが

飼育する環境】×【スキンシップする時間

です。

そのペットを飼うのに最適な環境にあることと、忙しすぎずペットの世話をし接する時間が確保できること。

この2つの条件がそろっていれば、難しいとも言われるハリネズミでも上手に飼うことができます。

ハリネズミの値段は?

寝ているハリネズミ

これからハリネズミを飼おうと考えている方は、寿命と同時に値段も気になるところですよね。

日本で飼えるハリネズミは7種類ほど。
値段は種類によって違い、約15,000円~40,000円と少し幅があります。

種類 値段
ソルト&ペッパー 15,000円~20,000円
シナモン 20,000円~25,000円
アプリコット 15,000円~30,000円
シニコット 15,000円~25,000円
アルビノ 15,000円~30,000円
ホワイト 20,000円~25,000円
パイド 25,000円~40,000円

ハリネズミの販売場所は?

ペットショップやブリーダーから購入するのが基本です。

値段はまちまちで、良質な環境で育てられたハリネズミは値段が高くなり、外国などで衛生状態の悪い環境などで育てられたハリネズミは安い値段で売られている傾向にあります。

また、里親を募集しているところもあります。
人気の種類だと募集をすればすぐに引き取られてしまい、根気よく待つ必要があります。

まとめ

動物の健康管理は簡単なようで難しく、難しいようで意外に簡単に思えるときもあります。

自分の思うように、自由にのびのびと動いているのがハリネズミの可愛らしくいじらしいところでありますが、健康を考えてバランスの良い食事を与えてもちゃんと食べてくれないことも多く、その点がなんとももどかしく感じたりしますよね。

それでも少しでも長く、健康的に過ごしてもらいたい!と思うのが飼い主さんたちが共通して思っていることです。

日頃から健康のチェックをして、少しの異変にも気づけるように信頼関係を築いていってください。

それが結果的に、長い寿命を保つ最短の道になるはずです。

※参考URL
https://www.meguro-ah.com/med_hedgehog.html
https://oz-ah.com/hedgehog
http://www.togawa-exo.com/topics/harinezumi.html

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