可愛いハリネズミ

ハリネズミの骨折は実はかなり危険?原因を知れば90%は予防できる

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伊藤ヤスヒコ

伊藤ヤスヒコ

幼少のころからペットを飼っている、自他ともに認める動物好き。都内の某ペットショップ店長とは15年来の親友で、週2回は必ず動物たちのお世話を買って出ている。動物病院も併設されていいるため、獣医さんとの交流でさまざまな専門知識を吸収。ペットショップ店頭では、訪れたお客さんに飼い方などをアドバイスし、喜んでもらうのが最大の生き甲斐になっている。

ハリネズミを飼っていて気を付けないといけないのが、骨折です。

ハリネズミの足は細いため、ちょっとしたことでも折れてしまうことがあります。
問題は病院へ連れて行っても、根本的な治療法がないこと。

そのため完治するまで、長い歳月が必要になります。それはハリネズミにとっても飼い主さんにとっても、大きなストレス。

ハリネズミは何が原因で骨折をするのか?
ハリネズミが骨折しないための対策法は?

を中心に分かりやすく解説していきます。

また、普段の食生活にちょっと気を配るだけでも、ハリネズミの骨を丈夫にし、骨折しにくい体を作ることもできます。その方法も最後の方でお伝えしますので、是非確認しておきましょう。

ハリネズミの骨折は実はとても危険

可愛いハリネズミ

ハリネズミが人と一緒に共同生活していると、しばしば「」という大きな事故を経験することがあります。

「骨折したら動物病院で治療してもらえばいいんじゃないの?」

と思うかも知れません。

しかし、実際は骨折部分を固定して治すのがとても困難です。

固定してもすぐに外れてしまい、頻繁に固定部分を調整してあげなければいけなくなります。

完治するまで、多くの歳月を数えることになり、ハリネズミにとってはもちろん、飼い主さんにとっても気が気じゃなく大きなストレスにもなります。

ハリネズミも満足に運動ができなければ、肥満、体力の低下を招き、様々な病気や感染症にかかるリスクも高くなります。

ハリネズミが骨折した時の症状は?

注意

骨折したとき、ハリネズミは主に次のような症状を見せます。

1つずつ確認してみましょう。

  • 足を引きずったりびっこを引いたりする
  • 手や足が通常とは違う方向を向いている
  • 骨折した部分が腫れている
  • 骨折した部分が内出血して赤黒く変色する
  • あまり動こうとせず寝てばかりいる

このような異変が見られたら、骨折している可能性がありますので動物病院へ行って、獣医さんと相談し早めに対処することが必要になります。

ひどい場合になると、骨折した部分を自分で食べてしまうこともあります。

何か異変があったらすぐに対処できるように、日頃のスキンシップを大切にしておくこともハリネズミの健康を守るためにもとても大切になってきます。

ハリネズミが骨折する原因は?

歩くハリネズミ

家の中でハリネズミを飼っていると、普段は気にかけないようなところでも、危険な場所がたくさんあります。
もう一度、ハリネズミの行動する場所を観察し、骨折や怪我につながるような箇所がないかどうか探してみましょう。

①高い場所から落下する

多いのが、テーブルやサイドボードなどの高い場所から落ちて骨折するケースです。

ハリネズミはあまり視力が良くないので、気をつけないと高い場所から落ちてしまうことがあります。

猫のように体を柔軟に反転させ、両手足に衝撃を吸収させて傷ひとつ負うことなく平然と着地する、なんて妙技はハリネズミにはできません。

【対策法】
高さのない地面で遊ばせるように習慣づける
テーブルの上など高い場所で遊ばせる場合は、目を離さないようにして落下に注意する

②狭い隙間にはまる

つぶらな瞳のハリネズミ

回し車のちょっとした隙間に足を挟んで、無理に引き抜こうとするために血だらけになってしまうことがあります。

手足が傷ついて血が出てしまうだけならまだいいですが、悪くすると骨折してしまう場合も考えられます。

またケージの網の隙間に足を挟んでしまったり、部屋の中で散歩している最中に家具の隙間に挟んでしまったりすることもあります。

ハリネズミの手足はとても細く、あまり丈夫にはできていません。
思いもよらぬところで足をとられたり、危険な箇所が部屋の中にはたくさんあるものです。

【対策法】
部屋の中を散歩させる前にリスクのある箇所を確認する
散歩中は目を離さず、危険な箇所には近づけない

③布などにひっかかる

ハリネズミの手足には長い爪があります。

そのため、タオルや服、その他様々な衣類やカーテンなどに手足を引っ掛けてしまうことで、骨折につながることも少なくありません。

【対策法】
長く伸びすぎないように週1回は爪を切る
爪を引っかける恐れのあるタオルや布で遊ばせないように注意する

④他のハリネズミとのケンカ

向かい合う2匹のハリネズミ

ハリネズミを多頭飼いしているような家庭では、ハリネズミ同士のケンカにも注意を向ける必要があります。

ハリネズミは集団で生活する動物ではありません。
そのため、同じケージの中で複数のハリネズミを飼っている場合、往々にしてケンカしてしまうことがあります。

ケンカの理由は、縄張り争いやエサの取り合いなど様々です。

【対策法】
多頭飼いする場合は、別々のケージに1匹ずつ入れて飼う
ケンカをしている様子がある場合は、すぐに体を見て、怪我や骨折している部分がないかどうかチェック

⑤他の動物に噛まれる

噛む猫

ハリネズミより何倍も大きな犬や猫などと一緒に飼っていると、他の動物たちに噛まれたり踏みつけられたりして怪我をしてしまうことがあります。

じゃれ合っているつもりでも、ハリネズミにとっては大きな衝撃で、骨折や怪我の原因にもなります。
うちはいつも自由に遊ばせているから大丈夫!なんて楽観的になっていたら、知らない間に大怪我をしていることもありますので、注意してくださいね。

【対策法】
犬など体格差のある動物と遊ばせるときは目を離さない
動物の性格をよく理解し、一緒に遊ばせていいか慎重に判断する

⑥カルシウムなどミネラル不足

目を閉じるハリネズミ

意外と多いのが、栄養バランスが悪く、骨がもろくなって骨折しやすい体になっているケースです。

特に高齢になると、人間と同じように筋肉が落ち、骨がもろくなってきます。

しかも、ハリネズミは好き嫌いが激しくてとってもグルメな動物です。好きなものはたくさん食べるけど、嫌いなものは食べません。

せっかく栄養バランスの良い専用フードをあげていても、どうしても不足する栄養素が出てきます。
特にミネラルが不足しがちになるのがハリネズミです。

ミネラルの中でもカルシウムは骨や歯をつくる原料になりますので、不足すると骨折しやすくなります。

マグネシウムは体温や血圧を調整したり神経の興奮を抑えたりします。カルシウムと同じように、骨をつくる原料にもなります。

日常の食事から、このようなミネラルをしっかりと摂っておくことで、骨を丈夫にし、ハリネズミの健康にとって大きなマイナスになりかねない骨折を防ぐことにもつながります。

毎日の食事に気をつけることで、すぐには効果が出なくても、数ヶ月、数年単位で眺めれば、大きな違いとなってあらわれてきます。

【対策法】
日常の食事の中でカルシウムを意識して摂るようにする
難しい場合は、ハリネズミ用のカルシウムのサプリメントを与える

食事内容の見直しで骨折は予防できる

可愛いハリネズミ

「なかなか食べて欲しいものを食べてくれない」
「ミルワームばっかり食べているせいか最近肥満になっているのが気になる」

という飼い主さんもいるかも知れません。

ハリネズミの嗜好に合わせてエサをあげてしまっている方は、ここで一度食事内容を見直して、栄養バランスの良い食事をあげるように心がけてください。

何度も言うようですが、特に不足しがちなビタミンやマグネシウムなどのミネラルをあげることで、体調を維持したり骨を丈夫にして骨折の予防にもなります。

でもミネラルといってもどんなものをあげればいいのでしょうか?
一番効率良くとれるのが、サプリメントです。

サプリメントとはいっても、人間が飲むような錠剤のサプリメントではありません。
ハリネズミでも口に入れやすい、便利なハリネズミ専用ミネラルのサプリメントがあります。

骨折予防にもなるカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富

カルシウムやマグネシウムなど必要なミネラルが豊富に入っているので、効率良くミネラルを補給することができます。

しっかりとミネラルを補給することで、栄養バランスが良くなり骨の形成にも役立ちます。
骨が丈夫に作られれば、ハリネズミも骨折しにくくなります。

しかも天然のアミノ糖でもあるキトサンも含まれており、

コレステロール値を改善する
脂肪の吸収を阻害する

肥満気味のハリネズミには嬉しい効果がふんだんに入っています。

ハリネズミの栄養バランスが維持できる

サプリメントですので、ピンポイントで不足している栄養素が摂れるという利点があります。

栄養バランスが良くなって骨が丈夫になれば、思いもよらない骨折の予防にもなります。
ハリネズミの健康にも大きく貢献し、病気のリスクも回避できるでしょう。

最期まで寿命をまっとうしてもらうためには、病気や怪我、骨折へのリスクをできるだけ少なくすること。これは、私たち飼い主にしかできないことです。

ハリネズミに長生きしてもらうためにも、是非バランスの良い食事をあげて、日々を健康に送ってもらいましょう。

まとめ

人間であれば、骨折したらギプスをしてしばらく固定すれば骨はくっつきます。
ハリネズミも同じようにできれば、特に問題はありません。

でもハリネズミにとって、骨折→ギプスで固定→完治という王道のプロセスは通用しません

ハリネズミにとって、骨折は命に関わる大きな問題です。

リスクのあるものから保護する、そして毎日の食事、特に必要十分量のミネラルの摂取によって強い骨をつくる、丈夫な体をつくるということが、骨折を回避する最短の道になります。

地道ですが、そういった当たり前のことを心がけることでハリネズミの健康にとって、何よりも必要になります。

今日からでも遅くありません。
まずは、実践してみましょう。

※参考サイト
https://www.kohjin.ne.jp/liaison/liaison_03/contents_0301.html
https://iihone.jp/nutrition-exercise.html
https://locomo-joa.jp/check/food/recipe_bone.html

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