ハリネズミの動きが変なのは骨折?日常で起こる原因と上手な予防法

ハリネズミを家で飼っていると、怪我したり骨折したりすることがあります。

特に骨折はハリネズミにとって大きな問題です。
実は治療方法があまりないのです。

まずはどんなことが原因で骨折を招くのか、そしてそれを回避するためにはどうしたらいいのかを解説していきます。

普段の生活で気をつけることの他に、食事面でミネラルを必要なだけ摂ることも大切になります。
なぜミネラルが必要なのか、骨折の予防とどう関係があるのかなどお伝えします。

ハリネズミの手足は細くてあまり丈夫ではない

ハリネズミの手足は、ハムスターなどの小動物と同じようにとても細くできています。
猫であれば高いところから飛び降りても上手に着地して、骨折するようなことはあまりありません。

しかし、ハリネズミとなるとそうもいきません。
触ってみると分かりますが、すぐに折れてしまいそうなほどに細いのです。

そもそもハリネズミはモグラの仲間で、生活範囲は非常に限られています。
しかも野生のヨツユビハリネズミの生活圏は、主にアフリカの砂漠地帯です。

獲物を追いかける時も、丘の上を飛び越えたり石をジャンプ台にして襲い掛かったりなんてアクロバティックなこととは無縁なまま生活しています。

ひたすら平坦な地上をチョコチョコと走り回って、大好きな幼虫やコオロギやミミズなんかを食べながら暮らしていますので、本来それほど丈夫な手足は必要ないのかもしれません。

ハリネズミが骨折したら実はとても大変

そんなハリネズミが人と一緒に共同生活していると、しばしば「」という大きな事故を経験することがあります。

「骨折したら動物病院で治療してもらえばいいんじゃないの?」

と思うかも知れません。

しかし、実際は骨折部分を固定して治すのはとても困難です。

ハリネズミは遊ぶことがとても大好きで活発な性格ですので、じっとしていません。 じっとしてくれなければ、固定してもすぐに外れてしまって、頻繁に固定部分を調整してあげなければいけなくなります。

しかも、固定部分を直すにしても、大人しくしているとは限りません。
むしろ暴れてしまって、しっかり固定できないまま過ごすことになります。

そうすれば完治するまで、多くの歳月を数えることになります。
ハリネズミ本人にとってはもちろん、飼い主さんにとっても気が気じゃなく、ストレスにもなりますよね。

ハリネズミも満足に運動ができなければ、肥満、体力の低下を招き、様々な病気や感染症にかかるリスクも高くなります。

ハリネズミが骨折した時の症状は?

骨折したとき、ハリネズミは主に次のような症状を見せます。

  • 足を引きずったりびっこを引いたりする
  • 手や足が通常とは違う方向を向いている
  • 骨折した部分が腫れている
  • 骨折した部分が内出血して赤黒く変色する
  • あまり動こうとせず寝てばかりいる

このような異変が見られたら、骨折している可能性がありますので動物病院へ行って、獣医さんと相談し早めに対処することが必要になります。

ひどい場合になると、骨折した部分を自分で食べてしまうこともあります。

何か異変があったらすぐに対処できるように、日頃のスキンシップを大切にしておくこともハリネズミの健康を守るためにもとても大切になってきます。

ハリネズミが骨折する原因は?

家の中でハリネズミを飼っていると、普段は気にかけないようなところでも、危険な場所がたくさんあります。
もう一度、ハリネズミの行動する場所を観察し、骨折や怪我につながるような箇所がないかどうか探してみましょう。

高い場所から落下する

多いのが、テーブルやサイドボードなどの高い場所から落ちて骨折するケースです。
ハリネズミはあまり視力が良くないので、気をつけないと高い場所から落ちてしまうことがあります。

猫のように体を柔軟に反転させ、両手足に衝撃を吸収させて傷ひとつ負うことなく平然と着地する、なんて妙技はハリネズミには到底出できません。

テーブルの上などで遊ばせるときは、目を離さないようにして落下防止に努めましょう。

隙間にはまる

回し車のちょっとした隙間に足を挟んで、無理に引き抜こうとするために血だらけになってしまうことがあります。
手足が傷ついて血が出てしまうだけならまだいいですが、悪くすると骨折してしまう場合も考えられます。

またケージの網の隙間に足を挟んでしまったり、部屋の中で散歩している最中に家具などの隙間に挟んでしまったりすることもあります。

すでにご存知のようにハリネズミの手足はとても細く、あまり丈夫にはできていません。
思いもよらぬところで足をとられたり、危険な箇所が部屋の中にはたくさんあるものです。

ハリネズミのお散歩の様子を観察しながら、リスクのある箇所を敏感に察知して早めに対処するように心がけてください。

布などにひっかかる

ハリネズミの手足には長い爪があります。
そのため、タオルや服、その他様々な衣類やカーテンなどに手足を引っ掛けてしまうことで、骨折につながることも少なくありません。

定期的に爪を切るのはもちろんのこと、手や足を引っ掛けてしまうようなものはなるべく取り除いて遊ばせるようにしましょう。

他のハリネズミとのケンカ

ハリネズミを多頭飼いしているような家庭では、ハリネズミ同士のケンカにも注意を向ける必要があります。

ハリネズミは集団で生活する動物ではありません。
そのため、同じケージの中で複数のハリネズミを飼っている場合、往々にしてケンカしてしまうことがあります。

ケンカの理由は、縄張り争いやエサの取り合いなど様々です。
多頭飼いする場合は、別々のケージに1匹ずつ入れて飼うのが原則です。

もしケンカをしている様子がある場合は、すぐに体を見て、怪我や骨折している部分がないかどうかチェックしてみましょう。

他の動物に噛まれる

ハリネズミより何倍も大きな犬や猫などと一緒に飼っていると、他の動物たちに噛まれたり踏みつけられたりして怪我をしてしまうことがあります。

じゃれ合っているつもりでも、ハリネズミにとっては大きな衝撃で、骨折や怪我の原因にもなります。
他の動物たちと遊ばせるような場合も、目を離さず、危険がないかどうか常に見守ることが大切になります。

うちはいつも自由に遊ばせているから大丈夫!なんて楽観的になっていたら、知らない間に大怪我をしていることもありますので、注意してくださいね。

カルシウムなどミネラル不足

意外と多いのが、栄養バランスが悪く、骨がもろくなって骨折しやすい体になっているケースです。

骨がもろくなっているかどうかなんて、見た目では分かりません。
特に高齢になると、人間と同じように筋肉が落ち、骨がもろくなってきます。

普段の食生活がきちんとして、栄養バランスも良ければ、あまり気にする必要はないでしょう。
しかし、ハリネズミは好き嫌いが激しくてとってもグルメな動物です。
好きなものはたくさん食べるけど、嫌いなものは食べません。

「体にいいから嫌いだけど食べてみよう」なんて、聞き分けの良いハリネズミはいないと思っておいた方がいいでしょう。
せっかく栄養バランスの良い専用フードをあげていても、どうしても不足する栄養素が出てきます。
特にミネラルが不足しがちになるのがハリネズミです。

ミネラルの中でもカルシウムは骨や歯をつくる原料になりますので、不足すると骨折しやすくなります。
マグネシウムは体温や血圧を調整したり神経の興奮を抑えたりします。
カルシウムと同じように、骨をつくる原料にもなります。

日常の食事から、このようなミネラルをしっかりと摂っておくことで、骨を丈夫にし、ハリネズミの健康にとって大きなマイナスになりかねない骨折を防ぐことにもつながります。

食事が体を作る基本になることは、言うまでもありません。
それはすべての動物に共通しています。

毎日の食事に気をつけることで、すぐには効果が出なくても、数ヶ月、数年単位で眺めれば、大きな違いとなってあらわれてきます。

食事内容の見直しで骨折は予防できる

食事が大事なのはわかるけど…となかなか食べて欲しいものを食べてくれない、ミルワームばっかり食べているせいか最近肥満になっているのが気になる…という飼い主さんもいるかも知れません。

ハリネズミの嗜好に合わせてエサをあげてしまっている方は、ここで一度食事内容を見直して、栄養バランスの良い食事をあげるように心がけてください。

何度も言うようですが、特に不足しがちなビタミンやマグネシウムなどのミネラルをあげることで、体調を維持したり骨を丈夫にして骨折の予防にもなります。

でもミネラルといってもどんなものをあげればいいのでしょうか?
一番効率良くとれるのが、サプリメントです。

サプリメントとはいっても、人間が飲むような錠剤のサプリメントではありません。
ハリネズミでも口に入れやすい、便利なハリネズミ専用ミネラルのサプリメントがあります。

骨折予防にもなるカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富

カルシウムやマグネシウムなど必要なミネラルが豊富に入っているので、効率良くミネラルを補給することができます。
しっかりとミネラルを補給することで、栄養バランスが良くなり骨の形成にも役立ちます。
骨が丈夫に作られれば、ハリネズミも骨折しにくくなります。

しかも天然のアミノ糖でもあるキトサンも含まれており、肥満気味のハリネズミには嬉しいコレステロール値の改善や脂肪吸収を阻害する働きがあります。

ハリネズミの栄養バランスが維持できる

サプリメントですので、ピンポイントで不足している栄養素が摂れるという利点があります。

栄養バランスが良くなって骨が丈夫になれば、思いもよらず骨折の予防にもなります。
ハリネズミの健康にも大きく貢献し、病気のリスクも回避できるでしょう。

最期まで寿命をまっとうしてもらうためには、病気や怪我、骨折へのリスクをできるだけ少なくすること。
これは、私たち飼い主にしかできないことです。

ハリネズミに長生きしてもらうためにも、是非バランスの良い食事をあげて、日々を健康に送ってもらいましょう。

まとめ

人間であれば、骨折したらギプスをしてしばらく固定すれば骨はくっつきます。
ハリネズミも同じようにできれば、特に問題はありません。

でもハリネズミにとって、骨折→ギプスで固定→完治という王道のプロセスは通用しません。
骨折は命に関わる大きな問題です。

リスクのあるものから保護する、そして毎日の食事、特に必要十分量のミネラルの摂取によって強い骨をつくる、丈夫な体をつくるということが、骨折を回避する最短の道になります。

地道ですが、そういった当たり前のことを心がけることでハリネズミの健康にとって、何よりも必要になります。
今日からでも遅くありません。
まずは、実践してみましょう!

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