ハリネズミも野菜が必要?与え方の注意点

ハリネズミにとって野菜は必ずしもとるべき食べ物ではありません。

しかし、偏食家で好き嫌いが激しいとどうしても栄養が偏りがちに。
その時活躍するのが野菜や果物です。

食べて良い野菜は何か?食べてはいけない野菜は?
そして、どうやって野菜をあげればいいの?

など知っておいたほうが良い知識をギュッとまとめてお伝えします。

ハリネズミにも野菜は必要?

ハリネズミはそのキュートな見た目とは違って、肉食動物です。

コオロギやバッタなどの昆虫から、ミミズやナメクジなどの無脊椎生物、カエル、ヘビ、トカゲといった爬虫類、そして鳥の小さな雛まで食べます。

しかし一方で、果物やキノコまで食べたりと、とてもグルメな生き物としても知られています。

野生のハリネズミはエサを求めて1日に何kmも走るので、それだけ多くのものを食べ多くの栄養素を体の中に摂り入れていますが、飼育されているハリネズミとなるとどうでしょうか?

室内で買われているハリネズミは捕食するために何kmも走るわけではないし、食べ物といったら本当にごく限られています。

消費したエネルギーを補うためにたくさんのものを食べる必要はありませんが、食べる量が少ない分、効率的に栄養素を体の中に吸収する必要があります。

そこで活躍するのが野菜です。
どうしても食べるものが決まってしまい、しかも偏食しがちなハリネズミには、野菜はベストな栄養の供給源になります。

野菜は便秘の解消にも役立つ

野菜にはビタミンや繊維が含まれているため、歯や骨を作ったり腸の働きが改善されたりもするので、便秘気味のハリネズミにとっても必要な栄養素になります。

ただし、ハリネズミ専用フードをしっかり食べ、どこにも体の異常が見当たらない健康なハリネズミにとっては必ずしも必要な食べ物ではないので、無理してあげる必要はないでしょう。

でもグルメなハリネズミのことです。
いくら好きなものでも毎日食べていたら、飽きてしまいます。
その点は人間もハリネズミも同じなので、好き嫌いが増えたからといってあまり文句は言えません。

大切なのは、いかに飽きないように食にバリエーションを与えて、毎日美味しく楽しく食べてくれるかですが、なかなか上手くいきませんよね。

「最近偏食してばかりで困る」
「ミルワームばかり食べてるけど大丈夫か」
「栄養が偏っているせいか病気をしやすくなっている気がする」

そんな心配を抱いているなら、野菜をあげてみるのも1つの手です。
どうしても不足しがちになるビタミンや食物繊維を一度にとれるので、とても効果的だし何と言ってもヘルシーですよね。

ハリネズミはそもそも野菜を食べる?

それでは実際に、ハリネズミは野菜を食べるのでしょうか?
こればかりは与えてみないと分かりません。
ハリネズミによって食べる子と食べない子がいます。

臆病な生態ですので、最初は警戒して食べない子でも根気強くあげてみるとそのうち食べるようになったりもします。

しかし、決して無理にあげないように気をつけてください。
きっとへそを曲げて余計に食べてくれなくなります(ハリネズミにへそがあるかどうかは議論が分かれるところですが)。

ハリネズミが「食べても良い野菜」と「食べてはいけない野菜」

ハリネズミの生態にはまだ分かっていない、解明されていないところがありますが、こと野菜に関しては「食べていい野菜」と「食べてはいけない野菜」がだいたい明確に区別されています。

食べてはいけない野菜の中には中毒症状を起こしたりするものもあるので、その点だけ注意して好みの野菜をおやつ代わりとしてあげてみてください。

食べてもいい野菜

■キャベツ
■ブロッコリー
■小松菜
■トマト
■ニンジン
■かぼちゃ
■さつまいも
■トウモロコシなど

これらの野菜を茹でて柔らかくしてから、食べやすいサイズに小さくカットしてからあげてみてください。

ニンジンやかぼちゃは生のままでは固いので、ハリネズミのように顎の弱い生き物は食べてくれません。
必ず柔らかくしてあげるようにしてください。

また、ブロッコリーやキャベツなどシュウ酸を多く含む野菜の場合、尿石症にかかってしまう危険性があるため、必ず茹でてあげるようにしましょう。
茹でることによって、水に溶けて流れてしまうので安全です。

食べてはいけない野菜

野菜の中には神経障害や胃腸障害を引き起こす恐れのあるものがあるので、必ず確認してください。

■ねぎ、玉ねぎなど

これらの野菜の中には「アリルプロピルジスルフィド」という成分が含まれており、ハリネズミが口にすると貧血や下痢、腎障害を引き起こすことがあります。

一般的にねぎや玉ねぎは多くの動物にとってNGな食べ物なので、覚えておくといいでしょう。

■ほうれん草、レタス、キャベツ、セロリなど

すでに少し触れましたが、これらの野菜にはシュウ酸という成分が含まれており、膀胱に溜まると尿石症という病気を発症します。

この病気は、カルシウムやリン、マグネシウムなどのミネラル成分が結晶化して尿道や膀胱にたまってしまい、尿道閉塞や血尿、尿毒症、食欲不振などの原因になります。

悪化すると命の危険性もあるため、注意が必要です。

ただしシュウ酸は水溶性ですので、茹でることによって成分が水に溶けて流れ、与えることは可能です。
生のままあげるのは絶対にNGですよ!

■ジャガイモ

ジャガイモには「ソラニン」という成分が含まれています。
この成分を口にすると、神経麻痺や胃腸障害を引き起こします。

ソラニンは芽の部分に含まれているので、必ず芽を取り、柔らかく茹でてからあげてください。

■アボカド

アボカドは「森のバター」と呼ばれ、好きな方(特に女性)は多いと思います。

しかし、動物にとっては猛毒です。
もちろんハリネズミにとっても猛毒以外の何物でもありません。
茹でたって何したって、あげてはいけません。

下痢や嘔吐を起こし、乳腺炎や呼吸困難になることもあります。
その猛毒の成分は「ペルシン」。
人間以外は食べてはいけないので、くれぐれもご注意を。

ハリネズミの野菜のあげ方のポイント

ハリネズミに野菜をあげる時は、茹でて柔らかくしてあげるのがベストです。
その際に注意したいのは、茹でてすぐにアツアツのままにあげないこと。

特にかぼちゃやジャガイモの場合は、茹でてしばらくしても中の方がまだ熱かったりするので、必ず人肌くらいまで冷ましてからあげるようにしてください。

また、茹でてあげると栄養素が流れ出てしまうのでは?と心配する方もいると思います。

確かに野菜に多く含まれているビタミンCなどは水溶性のために、水で茹でると栄養素が流れてしまいますが、長時間茹でない限りはすべての栄養素が流出するようなことはありません。

目安としては、茹で時間1分ほどで約75~80%ほどの栄養素は流れずに残っていると言われています。

それより、茹でてあげるメリットのほうが大きく、なんといっても茹でることによって食べやすくなり、より多く栄養分を摂取することができます。

また、小動物専用の乾燥した野菜などもあるので、「茹でたりカットしたりする時間がない、面倒だ」という人には便利かもしれませんね。

そんな方におすすめしたいハリネズミにピッタリのおすすめ商品があるので別の記事で紹介しています!

まとめ

ハリネズミにとって必要な栄養素といえば、タンパク質や脂質、そして繊維です。
もちろんビタミンやミネラルも必要で、不足してしまうと体に様々な弊害がおきて病気を招く重大因子になることもあります。

基本的にはハリネズミ専用フードをとれば問題ありませんが、そこはグルメなハリネズミです。
思っているように満遍なく食べてくれるわけではありません。

そんなときに野菜や果物をあげて、食に変化を与えてあげたり、工夫ひとつで食べてくれることが多いのも事実です。

どうすれば食べてくれるのか?と日々考えながらエサをあげることで良い関係がいつまでも続き、さらにハリネズミとの共同生活が楽しいものになっていくはずです。

上記のことを実践できれば、ハリネズミにとって優秀な“野菜ソムリエ”になれる日も近いかもしれませんね。

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