レオパの給餌について|エサの種類や与えるタイミングについて

レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)は、動物や昆虫を食べるです。
野生のレオパの食べ物は、イナゴなどの小さい昆虫類やクモやサソリなどです。

人間の飼育下でのの主な主食としては、やデュビアなどがあります。

その他、生餌だけでなく、乾燥タイプや冷凍タイプ、缶詰めになっているもの、人工飼料もあります。
それぞれのレオパに合った餌の与え方をするのが最善です。

レオパを飼育するのに必要な餌、栄養素、餌をあげるタイミング、餌の種類などについてご紹介します。

与える餌の栄養素について

野生のレオパは自然環境下で、様々な昆虫類を食べていますが、その昆虫類が食べていた植物に含まれているミネラルやビタミンなどの微量元素をも間接的に取り込んでいます。

対して人間の飼育環境下で育てられているレオパは、どうしても同じ種類の餌を食べてしまうため取り込む栄養素も単一になってしまいます。

毎回レオパに決まった餌を与えるのではなく、いろいろな種類の餌をあげることで栄養の偏りをなくすことが大事です。

また、蓄えていた生餌は自然環境下のものに比べると栄養素も落ちてしまうため、レオパに餌を与える際には、ミネラルやビタミンなどの栄養補助剤を振りかけて一緒に与えてやる必要があります。

餌を与えるタイミング

レオパは幼体か成体かで餌を与える間隔や量が変わってきます。

幼体のレオパには毎日約1㎝ほどのコオロギを食べるだけ与えてあげます。
そして成長するに従って、コオロギの大きさを段々大きくしていきます。

生体のレオパには、2日~3日に1度食べる分だけを毎日与えるようにするのが適した方法です。

餌を与えるタイミングは、元々夜行性のため明るいうちでも餌は食べるものの、夜間の消灯後に与えるのが生態からしても自然です。

餌の種類

レオパはコオロギだけではなく、他にも様々な餌を食べます。
レオパが食べる餌として代表的なものを幾つかご紹介していきます。

コオロギ

日本で飼われるレオパの一般的な餌として食されているものといえば、生きたコオロギというのが一般的です。
その理由は、コストパフォーマンスの高さや入手のしやすさ、管理の容易さからです。

しかし、生きたままのコオロギをレオパのいるケージ内に放って食べさせる場合、噛みついて怪我をしてしまう時があることや、羽や後ろ足が消化に悪く、食べるときに処理をして与えないと腸閉塞の原因になってしまうこと、管理する場合に、過密飼育をすることによる共食いやニオイや鳴き声がうるさいのがデメリットとなります。

日本国内で販売されているコオロギは、ヨーロッパイエコオロギ(略してイエコ)やフタホシコオロギの2種類です。
一般的にレオパによく食べさせるコオロギといえば、ヨーロッパイエコオロギです。

特徴として、ヨーロッパイエコオロギは明るい黄褐色をしていてサイズはやや小型です。
一方、フタホシコオロギはやや大型で黒褐色です。

ミルワーム

ミルワームはゴミムシだまし類の幼虫で、コオロギの餌と並ぶレオパの2大生き餌の一つです。
値段は安価で、主に前後2㎝のチャイロコメノゴミムシダマシの幼虫のミルワームと5センチ以上あるツヤケシオオゴゴミムシダマシの幼虫ジャイアントミルワームの2種類が販売されており、飼育するレオパの大きさに合わせて与えることができるのが便利です。

但し、の量が少なくてリンの含有量が高い、殻が硬いため消化が良くないことがデメリットでもあります。

ピンクマウス

レオパに限らず、多くの爬虫類や猛禽類を飼育する方には、馴染みがある餌です。
栄養価が高くレオパが好んで食べますが、食べすぎると肥満の原因となってしまうので、食べたいだけ食べさせるのは止めましょう。

レオパによっては、食べないものもいます。
ちなみにピンクマウスはハツカネズミの子供のことです。

デュビア

デュビアは、全長が最大で4センチほどになるゴキブリのことです。
一般的にイメージするゴキブリとは違い、動きが遅いゴキブリと考えて頂ければよいと思います。

消化に悪い羽根や後ろ足をもつコオロギと比べると、デュビアの方が消化がよく、栄養素もコオロギと同じくらいかそれ以上ではないかといわれています。
また、噛みつくこともないので安心です。

管理する上での臭いの心配もあまりありません。
生餌としてのが長く、メスなら2年生きることからコスト面でも助かります。

成虫になった時のデュビアは大きいので成体のレオパでも食べにくいことと、臭いも少なく管理は楽なのですが、するスピードが遅いのでレオパにたくさん食べさせるのには難があるという所が欠点です。

レッドローチ

レッドローチは、全長が最大で3センチほどになるゴキブリのことです。
一般的にイメージするゴキブリと同様に動きが早いです。

レオパにとってはサイズが小さいので食べやすく、栄養素もデュビアと同等でバランスがよい生餌です。

管理する上では成長が早いので、少ない飼育数で多く繁殖させることが可能なのですが、臭いが強く、見た目も一般的にイメージするゴキブリと似ていて動きも素早いので、ゴキブリが苦手な方はレオパの餌として与えるには、かなり勇気が必要です。

ハニーワーム

ハニーワームは、ハチノスツヅリガの幼虫のことで、見た目が芋虫のような形をしています。
柔らかい歯ごたえでレオパの食欲を増進するのに有効な面があり、拒食してしまっているレオパの餌として重宝します。

ただ、栄養素が豊富で脂肪が多いので、与えすぎると肥満や消化不良を起こしやすいので注意が必要です。
与えすぎることによって気味になり、かえって拒食を引き起こすことになってしまいますので、拒食時やおやつ程度に与えるのがよいでしょう。

シルクワーム

シルクワームは蚕の幼虫のことです。
消化や栄養素に優れているので、レオパが食べる餌としては理想的なのですが、動きが鈍いためレオパが関心を示さずに食べない、管理する上で専用餌のコストが高いのに加えて蚕がたくさん食べるので消費が激しいという欠点があります。

また、餌として繁殖させるには不向きであるといえます。

ちなみに蚕の食べる桑の葉には、カルシウム、カリウム、ビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンC、鉄や亜鉛などのビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

人工飼料

レオパの餌は生餌だけでなく、粉末状の人工飼料も開発されています。
を混ぜるのみですぐに使用できる点、保管が可能な点、人工飼料のみで必要な栄養素が摂れるので、生きた昆虫を飼育する必要がない点がメリットとしてあげられます。生餌が苦手なレオパ飼育初心者は、人工飼料がよいでしょう。

ただ、レオパによっては最初の内は食べていてもしばらくすると飽きてしまい食べなくなったり、はじめから全く食べないものもいるというところがデメリットとしてあげられます。
その場合は、生餌をあげるようにしましょう。

好みに合った餌を選ぶことが大事

レオパはそれぞれの種類によって、好みの食べ物のタイプも変わってきます。
コオロギを食べないでピンクマウスを食べたり、ハニーワームは喜んで食べるけれども他のものは食べない、同じコオロギでも、ヨーロッパコオロギは食べるけれどもフタホシコオロギは食べない。
など様々です。

レオパなどの爬虫類は、自分が食べたくない餌は例え餓死しようと、頑なに食べないところがあるため、自分が飼っているレオパが食べたくないものは無理に食べさせずに食べたいものを与えるようにしてください。

まとめ

人間の飼育下にあるレオパは野生のレオパと異なり同じ餌を与え続けてしまうので、栄養に偏りが出てしまいます。

そのレオパに適した方法で、バランスの取れた餌を与えてあげるようにしましょう。
また、ハニーワームはおやつ程度に与えるようにしましょう。