うさぎを飼われている方も多くいらっしゃると思います。
その可愛らしいルックスから、ついついおやつやご飯をあげ過ぎてしまうこともありませんか?
室内でうさぎを飼われている方が多いと思いますが、なかなか運動をさせてあげるのも難しいので、どのようにうさぎの健康管理をしたら良いのか悩むという声を多く聞きます。
今回はそんなうさぎの肥満対策をはじめとする健康管理に役立つ内容をご紹介したいと思います。
うさぎも太る
人が太るようにうさぎも太ります。
食事のバランスが崩れたり、おやつの量が多かったり、また運動不足が慢性化しているとうさぎもあっという間に肥満体型になってしまうことがあります。
最も多い原因は食生活で、牧草ではなくペレットやおやつを多めに与えてしまうと、うさぎの個体差もありますが、割と簡単に肥満に直結してしまいます。
1歳前後までの成長期にはペレットを多めに与えてもいいのですが、大人(維持期~)になれば高繊維の牧草を中心とした食生活をする必要があります。
特に今までペレットを多めに与えていた方は、牧草をメイン食としペレットを補助食とした食生活にシフトさせて、十分な運動でほどよい体型を維持していきましょう。
うさぎの肥満はわかりづらい?
うさぎはただでさえ丸っこい体をしていることから、肥満かどうか見ただけでは中々わかりづらいですね。
しかし、通常と比べて明らかに丸みが増して大きくなっていたり、腹部が垂れ下がっていたりした場合は少々太り気味もしくは肥満の可能性が高いでしょう。
太っているかどうかわかりやすい目安としては以下があります。
・腰のくびれがない
・腹部が出っ張っている
・なでても肋骨や腰骨がわからない
・背骨にとどかない
そっと撫でたり抱いたりしてみたときに、異常のような感触を得たら少し疑った方が良いかもしれません。
肥満になると様々な病気の原因に…
肥満は病気の第1歩です。ぽっちゃりしていてかわいいなどといって放置したりせず、身体に異変が起こっていないか必ずチェックするようにしてください。
実際に太って見えなくても、高カロリー食やペレットばかり与えている場合、内臓脂肪などが蓄積して体に負担をかけている可能性もあります。
うさぎは体も小さく、1つの病気が命に関わる場合もあります。
1度肥満になったら痩せるのも大変なため、肥満になる前に早めに対策を打つことが大切です。
うさぎの肥満対策
食事
うさぎが太らないように与える食事の種類と量には注意するようにしましょう。
食事は高繊維の牧草をメインにし、ペレットはできるだけ抑えてバランスを整え、カロリーの過剰摂取を防ぐことが大切です。
通常、ペレットはうさぎの体重の2~3%の分量を2回に分けて与えますが、肥満の場合は1~2%程度で丁度良いでしょう。
運動
肥満時には運動をさせるのが効果的です。最低でも毎日30分間はケージの外で遊ばせて体を動かすようにしましょう。
飼い主さんによる厳密な体調管理が不可欠です。
おやつ
牧草とペレットだけでは偏るうえに飽きてしまいますので、栄養バランスを考えた上でメニューにも変化を付けましょう。
たとえばいつも与えていた糖分の多いおやつよりも、栄養価の高い乾燥野菜がおすすめ!
野菜の種類が豊富で栄養満点。
そのうえ太りにくく、果物やペレットの代替品にはもってこいです。
肥満防止のためにも、美味しさだけではなく、うさぎの健康を考えたおやつに変えてみてはいかがでしょうか?
下記はうさぎのダイエットにおすすめの商品です。
ビタミン、ミネラル、食物繊維がたっぷり。野菜の本来の味も生きているので美味しく食べられます。
クッキーやドライフルーツといった太りやすいおやつと比べて糖分が少なく低カロリー、野生のうさぎが食す食材に近いのも何となく安心できる要素ですね。
小動物の野菜は肥満防止のおやつにピッタリ!また太り気味のうさぎのダイエットにも最適です。
※初めて与えるときは様子をみながら量を調整してください。
うさぎが心配なら健康診断を
うさぎの肥満は放置しておくと病気に繋がりやすいので注意が必要です。
少しでも具合が良くないのではないかと疑問に思ったら、うさぎドッグといううさぎ専用の身体検査があるので、そちらを受けてみると良いでしょう。
体を見てくれるだけではなく、肥満解消のための適正体重や食事量なども正確に測ってくれますのでおすすめです。
通常の健康診断では、お値段は1,500円~ほどで下記の問診を行い、診断をしてくれます。
1.前歯の噛み合わせチェック | 歯が伸びすぎると健康上のトラブルにつながるため |
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2.爪きり | 爪が伸びると変形したり折れたりするため |
3.臭腺のチェック | 溜まりすぎると病気になる恐れも |
4.肢うらチェック | 肉球が無い為衝撃を受けやすく皮膚炎になることも |
5.耳のチェック | 耳垢が溜まると耳ダニが繁殖し、病気の原因になる |
6.お腹などの触診 |
また、うさぎドッグの他の検査では、お値段は5,000~20,000円ほどで下記のような検査をしてくれるため、病気の早期発見・早期治療に役立ちます。
・血液検査(血液一般検査・生化学検査など)
・レントゲン検査
・胸部/腹部超音波検査
・尿検査、糞便検査
頻度の目安としては、健康診断は2~4ヵ月に一度、ウサギドッグが半年に一度ほどです。
もちろん個体差があるため、絶対的なものではありません。
あくまで今飼っているうさぎの健康状態を見ながら受診するようにしましょう。
その時々で様々なアドバイスを聞くこともできます。
是非、うさぎの健康維持にお役立てください。