
「不正咬合を予防したい」「うさぎに辛い思いはさせたくない」、そのように思う飼い主さんは多いことでしょう。
うさぎの不正咬合は単なる咬み合わせの問題ではなく、様々な病気の引き金にもなり得るものです。
うさぎの歯は絶えず伸び続ける作りになっているので、飼い主としてはいつ不正咬合になるか非常に心配ですよね?
「痛い手術を受けさせなければならないのか」「それが元で重病にかかったらどうしよう」「医療費もかかってしまう」…など不安をあげれば枚挙にいとまがありません。
しかし大丈夫!
日常生活の中で正しく予防すればちゃんと不正咬合を防ぐことができます。
不正咬合はペレットやおやつを少し控えめにして、うさぎの主食である牧草を中心に与えるだけで予防できるのです。
しかし牧草なら何でもいいというわけではありません。
では一体どのような牧草が適しているのでしょうか?
牧草の種類1~シングルプレス・ダブルプレス~
うさぎの主食である牧草には、シングルプレスとダブルプレスという2種類のタイプがあります。
シングルプレスは牧草にかける圧縮が緩やかであり、茎や葉があまり潰れていない状態で残っている牧草です。
そのため、牧草の元の状態が分かりやすいのが特徴です。
ダブルプレスは牧草に高圧縮がかかっており、茎や葉もつぶれていることがほとんどです。
しかしその分シングルよりもたくさんの牧草を詰められるうえ、細かくちぎれているのでウサギにも食べやすく仕上がっています。
牧草の種類2~1番刈り・2番刈り・3番刈り~
牧草は1年を通して収穫されますが、収穫時期によって1番刈りや2番刈りといった呼び方をします。
1番刈り | 春~初夏にかけて刈られた牧草です。 年に収穫されるものの中では最も繊維を多く含んでいます。 程よい固さで茎は太く葉も大きめなのでうさぎの咀嚼量が増え、不正咬合の防止としてよく与えられます。 |
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2番刈り | 夏の終わり~秋ごろにかけて穫れる牧草です。 1番と比べて栄養価は若干落ちますが、茎も葉も柔らかく、嗜好性が強いので多くのウサギにとって食べやすい仕上がりになっています。 |
3番刈り | 冬以降に穫れる牧草です。 年に収穫されるものの中では最も嗜好性が高いので食いつきが良いことで知られています。 牧草をあまり食べない子や弱った子に与えてみましょう。 ただし嗜好性が強いため、与え過ぎは厳禁。 |
最も不正咬合防止に適している牧草は
この中で見ると、やはり「シングルプレス」で「1番刈り」のチモシーが不正咬合防止には最適と言えるでしょう。
※仔うさぎにはアルファルファを与えます。
太くて長い茎は噛み応えがあり、咀嚼回数を増やすことができます。
また、高繊維質なので消化機能の向上も期待できます。
長期的に与えることで確実に不正咬合防止の効果が出ることでしょう。
以上を踏まえたうえで、当サイトがおすすめする商品はこちらです。
おわりに~うさぎの好みを無視せずに~
不正咬合防止には確かにシングルプレス+1番刈りの牧草が適しているのですが、これを食べない好みのうるさいうさぎもいます。
そういうときは1番刈りよりも少し嗜好性の高い2番刈りを与えてみるといいと思います。
1番刈りほどではありませんが、噛み応え自体はそこそこありますのでそれで様子をみてみましょう。
慣れてきたら少しずつ1番刈りを増やすなど工夫を凝らすといいかもしれません。
いずれにしろ、しっかりうさぎに噛んでもらって歯を摩耗させることが何よりの予防となることは覚えておいてくださいね。