レオパの冬眠後は繁殖の季節!その方法と注意点とは

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玉木 アキト

玉木 アキト

WEBライター玉木アキト(たまきあきと)です。 爬虫類好きが高じて、8年ほどペットショップで働いていた経験があります。 家でのレオパ飼育歴は6年。過去には文鳥や犬(シーズー犬)、カエルやカブトムシ、クワガタなどの昆虫も飼っていたことのある、動物と映画が好きなおっさんです。 pet aboutの専属WEBライターとして、爬虫類の魅力や不思議を初心者の方にもわかりやすく紹介する記事を書いていきたいと思ってます。

レオパは、特に変わったことをしなくても、栄養状態の整ったオスとメスを同じケージ内に同居させておけば、簡単に交尾して産卵します。

掛け合わせ方次第で、様々な種類の個体を生み出せる魅力もあるので、繁殖に挑戦しようとする方が非常に多い動物です。

ある程度レオパの飼育経験値が上がった方は、繁殖も視野に入れているのではないでしょうか?

ここでは、春に向けてレオパを繁殖する方法や産卵後の卵の扱い、孵化後の幼体にエサを与える頻度について紹介します。

繁殖後の受け入れ先を確認

レオパの繁殖を検討するにあたって、

自分一人で多頭飼いできるのか?
譲り受けてくれる方がいるか?

など、事前に確認しておきましょう。

むやみに個体を増やし、いざ生まれたら世話ができなかった、という無責任なレオパ主さんにだけはならないでくださいね。

また、繁殖をさせた個体を販売するには、業者の登録がなければ不特定多数の方に譲ることはできません。
たとえ無償提供であったとしてもです。

繁殖にふさわしい体重とサイズ

レオパを繁殖するのに適した体重は、オスで45g以上、メスの場合は50g以上です。

順調に成長しているレオパならば、オス、メスともにアダルトサイズ(18㎝)で、その重さになります。

その体重になる前に繁殖させてしまうと、その後の成長に悪影響が出てしまうため、アダルトサイズになるまで繁殖は控えましょう。

繁殖のために確認すること

栄養状態は十分か?

健康的に繁殖と産卵を迎えるためには、個体の栄養が十分に行きわたっているかの確認する必要があります。
繁殖前に、オス、メスの栄養状態を確かめておきましょう。

基準としては、体全体が痩せておらず、栄養のバロメーターである尻尾に脂肪が蓄えられていて、プニプニとしているかどうかです。

栄養が不足していたり、偏りがみられる状態のまま繁殖してしまうと、卵や幼体がしっかりと成長できなかったり、産んだ後のメスの体調も崩れてしまいます。

もし、栄養状態がよくない場合は、無理に繁殖するのは控えましょう。

栄養状態がよければクーリングを

クーリングとは、冬の間に繁殖するレオパに餌を与えることをやめ、常温で約2か月休眠させ、徐々に普段の飼育環境に戻してオスとメスを同居させて繁殖行動を盛り上げることをいいます。

(休眠前には、普段与えているエサの量を増やしたり、ミルワーム、ハニーワーム、ピンクマウスなどの栄養価の高い食べ物を食べさせてあげましょう。)

クーリングの具体的な方法をご紹介します。

①最初の1週間は餌を与えるのを中止する レオパに餌を与えないようにすることで、休眠状態へと誘いましょう。
②飼育温度を変える 飼育ケージ内の温度を25℃~30℃で飼育している方がほとんどと思いますが、1~2週間ほどかけて徐々に温度が20℃くらいになるように下げてあげましょう。2、3日間ヒーターを切る、他の部屋に移すなどして、最終的にケージ内の温度が20℃くらいになるように調整していきます。
この状態を約1か月保ちます。そして約2か月の休眠状態に入らせるのです。
(温度管理がうまくいかない場合は、クーリングを中止しましょう)
③元の飼育環境に戻す 約2か月の休眠状態を終えたら今度は、約2週間ほどかけてケージ内の飼育環境温度を元の25℃~30℃に戻していきます。
(※クーリングの際には、水分だけは切らさないようにしてあげてください。)

クーリングが終わったらペアリング

多頭飼いのレオパ

クーリングが終了して、元の飼育環境に戻ったら、いよいよペアリングです。
ペアリングは、レオパのオスとメスを同じ飼育ケージ内に同居させ、繁殖行動を促すことをいいます。

レオパは春の訪れとともに、次の冬までに子供をもうけようと繁殖行動にスイッチが入ります。

しばらく同居させていると、尻尾を激しく震わせて発情したオスが、メスに繁殖のアピールをします。
メスも受け入れ態勢が整っていれば、アピールに応じ尻尾を持ち上げて交尾が始まります。

オスのアピールがすぐに始まらなかったり、メスが反応しない場合には、様子をみましょう。
2、3日同居させておけば、自然に交尾が始まる可能性が高いです。

交尾がうまくいかないときの原因と対処法

オスとメスを同居させていて、いつまでも交尾が始まらない場合、

  • どちらかに交尾の意思がない
  • 相性が悪い
  • どちらかが、威嚇して近寄らせない。

という原因が考えられます。
人間と同じですね。

そんな時の対処法として、

  • 1週間ほど期間をおいて、再度同居させ様子を見る
  • 無理な同居をやめ、別のオスなりメスをペアリングさせる

などの方法があります。

交尾後のメスには栄養を

交尾後のメスは栄養状態が低下しているので、栄養をつけさせてあげましょう。
食欲も増していますので、給餌間隔は短くして問題ありません。

餌は生餌にして、カルシウムやビタミン材を振りかけて、栄養バランスを整えます。

栄養価の高いミルワームやハニーワーム、ピンクマウスをあげたいところですが、偏食気味になり、他のエサを食べなくなると困りますので、コオロギやデュビアなどのほうが無難かもしれません。

レオパの抱卵期間

一般的に交尾後10日ほど過ぎると、レオパのメスの腹部は、パンパンに膨れ、うっすらと卵が見えてきます。
この状態が抱卵です。

レオパの抱卵期間は個体により様々で、短くて2週間、長くて2か月ほどです。

個体によっては、腹部に卵が確認できないものもいるので、注意して観察してあげましょう。

ところで、レオパの卵の形はどのようなものかというと、弾力のある殻に覆われています。
その殻が酸素などを外に逃がさないような作りとなっています。

レオパの産卵の兆しは?

メスは産卵が近くなると、ケージ内を落ち着きなく動き回り、食欲が急に止まります。
そして、産卵に適した場所を探して、穴を掘るような行動をします。

メスがこのような行動をする前のお腹がパンパンに膨れてきた時に、産卵する場所を用意して準備を整えましょう。

産卵前に準備するもの

メスの体がすっぽりと入るくらいの大きさの蓋つきのタッパーを用意します。

タッパーにはメスが通れるくらいの穴を開けておき、産卵の際に出入りできるようにしておきましょう。

中には、湿らせたヤシガラ土やバーミキュライト、水苔、黒土などを5㎝ほど敷いておき、産卵床とします。

メスは産卵の際に穴を掘るので、蓋をしておきましょう。
蓋をすることによって、産卵した卵が外に転がることや卵の乾燥を防ぎます。

メスの中には産卵床に卵を産まず、ケージの片隅や水入れの中に卵を産んでしまうものもいます。

ケージの片隅に卵を産み落とした場合は、卵が干からびる前にすぐに回収して、孵化用のタッパーに移しましょう。

水入れに卵を産んでしまうと呼吸できない卵が死んでしまうため、産卵前に水入れを取り除き、給水は霧吹きで行うとよいでしょう。

レオパの産卵について

レオパのメスの産卵は、1回につき、2個の卵を1セットとして産みます。

個体の成長状態、栄養状態、体質によって異なりますが、全部で6~10個前後を産卵します。

レオパが産卵したあとの対処法?

産み落とされた卵は、メスが踏んでしまった場合には孵化しなくなってしまうため、孵化用のタッパーごと早く回収しましょう。

卵が飼育ケージの片隅に産み落とされた場合は、卵の上下が逆にならないように印をつけて、孵化用のタッパーに移します。

卵について注意すること

卵は入っている孵化用の容器は温度を25℃~30℃に保ち、湿度は80~90%になるように蓋をして、直射日光の当たる所や温度変化の激しい所を避けて保管しましょう。

湿度を安定的に保つためには、蓋にいくつか穴を開けて湿度を調節するのが良いです。
うっすらと容器の内部が曇る状態がベストです。

稀に母体の栄養状態が悪いため、生まれた卵の形が崩れていたり、未熟な形をしている場合があります。

このような卵は、孵化用の容器に他の卵と共に保管しておいても孵らずにカビが発生すると、他の元気な卵も病気になってしまうため、
廃棄するか、別の孵化容器に保管しましょう。

卵が孵化するまでの期間

卵が孵化するまでの期間は、個体によって違いがあり、短くて1か月強、長くて2か月ほどかかります。

順調に育った卵は、産卵後すぐの時よりも大きくなり、孵化直前になるとふっくらと張りが出てきます。

レオパの幼体が孵化したら注意すること

殻を完全に破り外に飛び出したレオパの幼体は、一晩は孵化容器の中で過ごせますので、そのままにしておき、翌日以降に飼育ケージに移してあげましょう。

乾燥に弱いので、湿度に気を付けて管理しましょう。
湿気を保つために、タッパーに水苔などを詰めたものを用意して、ケージ内に入れておいてあげるといいかもしれません。

ケージの底面に敷く床材は、誤飲の可能性が高いので、幼体の内はキッチンペーパーか新聞紙にしましょう。

孵化した幼体のエサを与える頻度

孵化した幼体は、まず1~3日後に脱皮します。
脱皮した皮が、はじめのエサとなります。

その後、生後3か月までは1日1回、食べるだけ与えましょう。

エサの種類ですが、コオロギを基本に、おやつにミルワームという割合であげましょう。
与え方としては、ピンセットで餌をつまんで与えるとよいです。

生後3か月ほどすると体重が25g前後になるので、徐々に給餌回数を減らします。

生後半年ほどしてセミアダルトになったら、給餌回数を週に2日か3日に1回とします。
その時のエサの量は、個体の差はありますが、通常サイズのコオロギを2~5匹、ミルワームは5~10匹ほど与えます。

まとめ

レオパの繁殖方法や産卵後の卵の取り扱い、幼体のエサの給餌頻度などについて紹介してきました。

繁殖する前には、栄養状態が良好かどうかを確認しましょう。
そして、繁殖の環境を整えてあげたら、オスとメスをペアリングさせて繁殖させましょう。

産卵後には、卵の扱いに注意しながら孵化を待ち、孵化した後も幼体を大事に育ててあげましょう。

暖かい季節となり、新しいレオパの命の誕生を楽しみに、繁殖に挑戦してみてはいかがでしょうか?

卵から育てたレオパが大人になり、成長していく様子を見守ることができたら、それは貴重な経験となり、かけがえのない思い出となりますね。

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