レオパの餌ミルワームの保存や飼育、繁殖は意外と簡単

(チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫)は、レオパの体力が低下している時に与える栄養補助食品的なの一つです。

与えすぎには注意が必要ですが、急に必要になった時のためには、保存しておいて損はない餌ともいえます。

しかし、ミルワームを購入してみたものの保存方法がわからない。
という疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

でも、大丈夫です。
ミルワームはコオロギのように頻繁に逃げだす頻度も少なく、気を遣わずに管理できるのでお薦めの餌です。

ここでは初めてミルワームを購入するレオパの方へ向けて、その保存方法や飼育に必要なもの、方法を紹介します。

購入したミルワームの保存方法

まずは、購入したミルワームの保存方法について見ていきましょう。

ミルワームを幼虫のまま長期に保存するには、10℃以下での飼育環境が必要です。
低温にしておけば、さなぎにならずに羽化して成虫にならないためです。

ミルワームの性質を考えれば、冷蔵庫が温度環境としては最も最適だといえます。
冷蔵庫で保存しておけば、年間を通して飼育環境を保ち続けられるため、管理に特別な気遣いをすることはありません。

そして、冷蔵庫で保存する場合に一番適した場所は、です。
その理由は、野菜室が冷蔵庫の中で最も温度が高い所で、野菜や果物、調味料など常温で保存しづらい食材を保存するのに向いた場所だからです。

ミルワームを長期間温度の低い所に保存し続けていると、体が黒ずんで死んでしまうものも少なからず出てきてしまうので、そのようなことを避けるためにも野菜室はおすすめと言えます。

ちなみに冷蔵庫で管理しているミルワームは、棒状に伸びた状態で仮死状態のまま固まっていますが、常温の場所に置くとほとんどがまた動き始めます。

また、ミルワームを長期保存する時には、保存用のふすまなどの床材を容器に7割ほど入れて保存してください。
ふすまは、糠とも呼ばれるもので小麦を粉にする際に取れる残りかすのことです。

ご家庭の冷蔵庫で昆虫を保存することに抵抗のない方は、ミルワームを冷蔵庫で常備してみてはいかがでしょうか?

ミルワームの飼育や繁殖の方法

レオパの緊急用のエサとしてのミルワーム。
でも、一々購入するのはお金がかさむし嫌だなと思う方は、ミルワームを飼育して繁殖させる方法もあります。

ミルワームを飼育・繁殖するには必要なものや事柄がいくつかありますのでご紹介します。

飼育に必要なもの

飼育ケースミルワームを飼育するには、プラスチックケースで行うのが基本となります。
そのプラスチックケースも通気性のよい物を複数用意しましょう。通気性の良いケースを選ぶ理由は、湿度が高い状態でミルワームを飼育するとが大量に発生してしまう可能性が高いからです。また、プラスチックケースを複数用意する理由は、さなぎと成虫を分けておき、共食いを避けるためです。

共食いはミルワームの繁殖効率もよくない上、ダニが発生しやすくなります。

ふるい・ざるミルワームをレオパに与える時、ふすまを落とす時、他の容器にミルワームを移す時などに利な道具です。
さなぎになっていたり、したミルワームの皮をふるいにかけて取り除くこともできます。
エサ基本的にミルワームのエサとなるものはふすまですので、約3~5㎝の厚さで敷いてあげましょう。
また、ふすまは餌だけでなく、光を嫌うミルワームが潜る床材にもなります。レオパに栄養価の高いミルワームをあげることを考えるならば、更に与えるエサとして野菜があります。
野菜はエサとしてだけではなくミルワームの水分補給の役割もあり、好んで食べる野菜として小松菜やキャベツ、ニンジンやカボチャなどがあります。
特に豊富な小松菜は、ミルワームの栄養補給にはうってつけの野菜です。ミルワームは水気を嫌うため、野菜をあげるときには注意しましょう。
ふすまが湿気って痛んでしまうことを避けるためにも水気をよくふき取って与えることが大切です。

ちなみにレオパの餌に栄養価の高い食べ物を与えることをガットローディングといいます。

飼育環境

ミルワームを飼育するのに最適な温度ミルワームを飼育して繁殖させるのに適した温度は、25℃~30℃くらいの温度が適しています。
この温度で飼育するとミルワームの成長は早くなります。
しかし、夏場は注意してください。
ミルワームは湿度と温度が高いのを嫌うため、自然に暑くて湿気の多くなる夏場は、日の当たらない風通しの良い場所に置いて飼育しましょう。
常に見ておくことができないのならば、夏場は冷蔵庫で保管しておくのがおすすめです。湿気のない季節は25℃~30℃の環境を作り飼育を、自然と湿気が多くて暑い夏場は冷蔵庫での飼育ということになりますね。

掃除

ミルワームの飼育ケースが汚れてきたら掃除をしましょう。
なにもしないで飼育ケースを放置しておくと、砂のようなサラサラとした物体が増えていきます。
これはミルワームの糞です。
糞が増えてきたな、と感じたらこまめに糞を捨てましょう。

また、死骸を見つけたら取り除くようにしましょう。

繁殖

飼育のために必要なものが揃ったら、繁殖です。

まずは、ミルワームの幼虫がさなぎになるまで待ちましょう。
そして、さなぎになったミルワームは、あらかじめ用意しておいたさなぎ用の飼育ケースに隔離しておきましょう。

さなぎから成虫になったら、成虫用の飼育ケースに移しておきましょう。
あとは成虫の飼育ケースで、オスとメスが交尾して、自然に繁殖して幼虫が育ってきます。
(成虫の飼育環境は幼虫の飼育環境と同じです。)

まとめ

今回はレオパの口にするミルワームの保存方法や飼育、繁殖方法についてみてきました。
ミルワームは同じ生餌のコオロギのように管理が面倒ではなく、冷蔵庫で保管しておけばよいということがわかりました。

また、飼育や繁殖もちょっとのことを気を付ければ割と簡単だということがわかります。

もしミルワームの保存方法や繁殖方法でお困りの時は、この記事を参考にして頂ければ幸いです。