知りたい 2018.12.25

レオパを飼うために必要な事前情報

レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)とはどのような動物なのでしょうか?

レオパは、全長20センチほどの大きさのヤモリ科の爬虫類です。
北部を除くパキスタンやアフガニスタン東部および南部、インド北西部など、平原や荒野、砂礫地帯に生息しています。

英名がLeopard Gecko(レオパードゲッコウ)ですので、愛好家の間ではこれを略してレオパという愛称で呼んでいます。

このレオパは、ヤモリの中でも大型で、全5種類いるアジアトカゲモドキ属性の中でも3番目の大きさになります。

ニホンヤモリなどのヤモリ亜科の種類と似ているようですが異なる種類で、瞼があり、ヤモリの足の裏にあるような趾下薄板という器官がないため、壁等に張り付かずに地上を歩行するなどの特徴を持っています。

活動は夜行性で、歩くときは尻尾を引きずらないでやや持ち上げ気味に歩きます。
威嚇時や獲物を狙う時は、尻尾を持ち上げて左右に揺らします。
そして決まったところに糞をするという習性をもっています。

野生のレオパの食べ物は、イナゴなどの小さい昆虫類やクモやサソリなどで、飼育用だと、コオロギやミルワームが与えられています。

繁殖は、1シーズンにつき15~20日おきに1個~2個の卵を1~5回ほどに分けて生み、産んだ卵は40日~60日程度で孵化します。 オスが生まれるかメスが生まれるかは温度によって異なり、摂氏29℃以下の卵の保温状態の時はメスのみ、摂氏2℃以上の時はオスのみ孵化します。

寿命は、野生下でも、飼育下でも約20年と長生きです。

レオパは飼育が簡単だったり、丈夫な特徴を持っていることから、初心者向けの爬虫類として、欧米や北米などで古くから人気があります。
日本でも同様で、初めて輸入されてからその愛らしい瞳で人気を獲得しつつあります。

爬虫類愛好家の間でも人気が根強い爬虫類で、様々な品種のレオパが新しく誕生しています。

レオパの特徴と販売価格

レオパは、温度や湿度など環境の変化に順応性が高いので、飼育しやすい爬虫類です。

成体は2日~3日に1度のペースで餌をあげるのが基本で、犬や猫のように毎日ご飯を上げないと死んでしまうような危険もないため、一人暮らしのサラリーマンやOLが飼うのにも適しています。(幼体は毎日食べるだけ餌をあげます)

また、夜行性のため照明用の器具は必要ありませんし、他の必要品も少ないのでそれほどの出費もなく飼う事ができます。

鳴き声やにおいの面でも、滅多に泣くことがなく、特別な臭いもしないので、飼いやすい生き物といえるでしょう。

性格は温厚で、噛みついてくるようなこともめったにありません。
その温厚な性格のゆえかどうか、ゆったりと動くので、手に乗せて触れ合うハンドリングなどのスキンシップもとれます。

レオパの販売価格の相場は、5,000円~8,000円程度で、高い品種だと60,000円以上するものもあります。
購入は販売店及び展示会で対面説明と現物確認をして購入する方法のみです。(ネットでは2013年の動物愛護法改正により購入出来なくなりました。)

飼育に必要なもの

レオパを飼育するのに必要なものは、大まかにいえば下記のものがあります。

飼育ケージ

レオパを飼育する飼育ケージは、一番大事な飼育用具といえます。
その理由は、保温や世話のしやすさ、鑑賞性が左右されるものだからです。

保温器具

レオパの暮らす環境は、25℃~30℃が適温です。
レオパは変温動物と呼ばれ、気温により体温が変化する爬虫類で、それぞれ活発になる代謝活動の温度が決まっているので、その温度より大きく下がってしまうと正常に活動できなくなります。

それには、保温をしてレオパの暮らす環境を整えてやることが大事になります。
保温方法は、爬虫類用の保温器具で飼育ケージ内の温度を上げる方法とエアコンなどの暖房器具を使って部屋全体の温度を上げる方法の2つです。

冬場にもレオパの暮らしやすい環境をということで、部屋の温度を24時間25℃~30℃にしてしまうと、飼い主が暑さで参ってしまいますし、電気代もかさむばかりです。
そのためには基本的に爬虫類用として売られている保温器具を使い温度を調整して、それでも不十分な場合には暖房器具やエアコンを併用する方法を取った方がいいです。

隠れられるシェルター

シェルターは、レオパが眠ったり体を休めるために必要な隠れ家です。
シェルターはなくても飼育可能であるといえますが、野生のレオパが穴を掘って休息している性質を考えると、飼育ケージ内も野生の時と同じような環境を作ってあげた方がよいと思われます。

このシェルターには、ドライタイプとウエットタイプがあります。
(ウエットタイプは、レオパが脱皮をする前に活躍します。)

両方のタイプのシェルターを飼育ケージに用意しておいて、レオパが自由に選ぶことができる状態にしておくのがベストです。
もしケージが狭いものを購入してしまい2つのタイプを置く事ができない場合は、ウエットタイプのみ入れるようにしておきましょう。

飼育ケージ内が蒸れる状態の時はドライシェルターだけを入れて、脱皮の時は他の方法で湿度を上げるようにしましょう。

エサ入れ・水入れ

レオパの水入れやエサ入れは、爬虫類専用のものが販売されています。
専用のエサ入れじゃないものを使う場合、灰皿や小皿でも代用できますが安定性のあるものを使用しましょう。
レオパに倒されて、ケージ内が汚れてしまうためです。

新聞紙やキッチンペーパーなどの床材

レオパを飼育するのには、飼育ケージの中に敷く床材も必要です。
まずは初心者の方は、新聞紙やキッチンペーパーを床材として使用してみましょう。
元々砂漠に住んでいるレオパですが、床材としてこれらのものを使用しても何ら問題ないです。

汚れても簡単に取り換えることができますし、誤って飲み込んでしまう心配もありません。
また、糞尿も確認がしやすいです。

幼体は特に床材を誤って飲み込むことで便秘や消化不良に陥りやすいので、誤って飲み込むことのない新聞紙やキッチンペーパーだとよいといえます。

新聞紙やキッチンペーパーは、レオパが掘ろうとしてめくれたりボロボロになったり、こまめな掃除をしないと臭いや汚れの原因となってしまうという所はデメリットではあります。

その他、ペットシーツ、人工芝等いろいろな床材がありますので、自分の目的に合わせた商品を選択してみましょう。
但し誤って飲み込むことのない床材を選んでください。

レオパは肉食の爬虫類です。
飼育用としては、生きているコオロギやミルワーム(ゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫)、などを与えることになります。

生きている昆虫に抵抗がある方は、缶詰めになっているものや冷凍タイプ、乾燥タイプのもの、ヒョウモントカゲ用の人口飼料も最近では販売されています。

自分があげるのに抵抗のない餌を選んで、食べさせてあげましょう。

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飼育用品の選び方

飼育用ケージ

爬虫類が快適に住むことができるように設計された専用ケージで、細かい部分に配慮が行き届いています。
扉がよこ開きで付いており、餌や水、レオパを横から外に出したり中に入れたりすることができるため、便利です。

ガラス素材でできているために傷つきにくく、インテリア性があるので鑑賞に適しているのが特徴となります。
少し値段が高い所がデメリットとなりますが、飼育のしやすさやデザイン性を考慮すればメリットの方が大きいでしょう。

お買い求めになるケージの大きさは、成体の全長の2倍くらいのものを選ぶとよいでしょう。
全長が20㎝から25㎝くらいと考えれば、約40から50cmの幅があると困らないでしょう。

幼体は10㎝くらいしかありませんが、1年ほどで成体になるので大きなケージを購入しておけば問題ありません。

保温器具

爬虫類の保温器具は数種類あり、それぞれの特徴があるので、選ぶ際はその特徴を見て選びましょう。

パネルヒーター
飼育ケージの下に敷いて温めるヒーターです。
ケージを部分的に保温するのに適しています。

パネルの一部だけを温めたい場合には、パネルシートが向いています。
メリットは、温度がさほど高くならない、薄いシートのような作りのため軽くて使いやすい点です。

温度が高くならないのでアクリルケージやプラスチックケージでも溶ける心配がないのが安心です。

そして、ケージ底面の1/2~1/3くらいの範囲に敷けば簡単に温度勾配も作ることができるのでレオパにとって暮らしやすい環境になります。

※温度勾配とは場所によって温度差を作ることをいいます。
温度勾配が飼育ケージ内にあると、自分の好みの過ごしやすい暖かさの場所を探して活動することが可能となります。
この温度勾配に適した保温器具もあるので、専門のショップに出向き自分の目で確かめてみてもいいかもしれません。

パネルヒーターは、飼育ゲージと密着することにより効果を発揮します。
そのためには、パネルヒーターと飼育ケージの隙間をなくして密着させることが大切です。
具体的な方法として、断熱材をパネルヒーターの下に敷いて底上げすれば、効率よく熱を飼育ケージ内に行き届かせられます。

この断熱材の代わりには、段ボールや発泡スチロール、プチプチ、アルミシートなどのようなものでも代用できます。

部分的には温まるものの、直接ケージ内の空気を温めるのには不向きなところがあり、冬場にパネルヒーター一本で飼育するのは難しいところがデメリットです。

しかし、下から保温することによって温度勾配を作ったり、消化が悪くなったレオパのお腹を温めて消化を促すという役割はこのパネルヒーターにしかできない優れたところなので、飼い主で使っている方は多いです。

メインは他の暖房器具、パネルヒーターは補助という使い方をするのがベストだといえるでしょう。

保温球
飼育ケージ内を赤外線で温めてくれる電球で種類は様々です。
保温級には散光型と集光型の保温級があり、全体に光を当てるのは散光型、1か所に光を当てるのは集光型という特徴はあるものの、この保温級を飼育ケージ内に置いた場合は温度を上げてくれるので、どちらの型でも一定の効果はあります。

保温球の威力を発揮してもらうためには、ワット数が大事です。
ワット数が弱いとその効果も半減してしまいます。

そして、ワット数は各飼育ケージのサイズや室温によって大体決まってきます。

45㎝のケージならば、40~60ワット
60㎝のケージならば、60~80ワットです。

寒い地域で室温があまり上がらない環境下でレオパを飼育するならば、90㎝ケージ用の100ワット以上の保温級を使ってもいいかもしれません。

また、非常に高温になる保温球ですので、人もですがレオパがやけどしないように設置場所には注意が必要です。

レオパの種類

レオパの種類は、様々です。

基本色であるノーマルタイプのハイイイエローをはじめ、地色がオレンジのタンジェリン、全身や胴体の黒い斑点が少ないハイポメラスティック、全身の斑紋がなく、肌の色が薄茶からグレー、黄色からクリーム色に染まるリューシスティック、リューシスティックのように全身の模様がなく白色のブリザードなどがいます。

色彩によって種類は様々ですが、色彩によっては高価なものもいるのではじめの内は、どの種類がいいのか判断が付きません。

これから飼い始めようと思っている方は、ノーマルタイプを買うことをお薦めします。

そして、もっと他の種類も飼いたくなったというときには、チャレンジしてみてもいいのではないでしょうか?

購入時に抑えておくべきポイント

レオパを購入するには、ペットショップ(または爬虫類専門店)やイベントに足を運んで購入します。

ペットショップでの購入

ペットショップで購入する際にチェックすべきことは、

・そのペットショップで飼われているレオパが健康な状態で過ごしているか?
・正しい方法で飼育されているか?
・ケージ内の清潔が保たれているか?

という所に重きを置いて購入を検討してください。

また、飼育環境を正しく保っている店は、店員さんがちょっとした疑問にも親身に答えてくれ、レオパの知識や情報も豊富です。

そして、アフターフォローもしっかりしており、飼育のアドバイスや相談にも乗ってくれるので安心して購入できるでしょう。

ペットショップで購入する際に、それぞれの種類名の横にアルファベットでCBやWCという表記がされている場合があります。
これは何かというと、どんな環境で育ったレオパなのか?ということを表したものです。

CB
人の手を加えることで繁殖した個体です。
Captive Breedを略してCBといいます。
卵が産まれてから人の手によって飼育されることによって成長した個体です。

WC
野生の環境で生息していた個体を採取したもので、Wild Caughtを略してWCといいます。
厳しい自然環境で育っているので、家庭で飼育しても適応力があるといえます。

FHやCHという表記がされているものもいますが、これらは人の手で育てられたメスが生んだ卵や野生下の卵を採取し、孵化させた個体です。

どちらの種類も人間の手で飼育していることを表しています。

イベントでの購入

イベントは全国で開かれていて多くのショップやブリーダーが集まっているので、購入だけでなく普段では聞けない知識や情報を深めることもできますし、飼育の細かいアドバイスもしてもらうことができるのが魅力です。
購入だけでなく、飼育のプロが行うトークショーを聞けたり、同じレオパ好きの人との交流もできて繋がりが持てるはず。


ところで、レオパを購入するのに幼体のものを選ぶか成体のものを選ぶかで、迷うかと思います。
結論からいうと、初めてレオパを飼うには、成体を購入することをおすすめします。
成体の方が、体が丈夫な上に図太い性格になるので、飼うのが楽だからです。

幼体は、エサや保温の面で成体より飼育が難しくなるところがあり、初心者向けではないといえます。
しかし、幼体の色彩や模様の変化、大きくなっていく様子を子供育てする親のような目で楽しみたいなら、多少の難しさがあったとしても幼体を飼ってみてはいかがでしょうか?

また、どの種類のものを選ぶかということも気になる所だとは思いますが、初心者の方は、ノーマルタイプのハイイエローを飼うことをおすすめします。
希少価値のあるレオパだと高価になりますが、飼育を楽しみたいという単純な理由ならば、性格などに魅力が感じられる種類のものを選ぶのがよいでしょう。

購入を決めた時の最終的なチェックポイント

①体全体が細く痩せていないか?
②お腹の調子は悪くないか?
③骨格や体の各パーツに異常はないか?

の3点です。

①体全体が細く痩せていないか?
体全体が細く痩せているのは、拒食などのトラブルやエサを長期間与えられていないという可能性があります。
手足やわきの下などの全体のバランスが取れた体型であるかをよく見ましょう。

ちなみに栄養の行き届いている成体は、首と尾が同じくらいの太さとなります。
幼体の場合は成長過程のため尾が細く短いので、判断が難しいので、正常な幼体との比較で判断しましょう。

痩せてしまっている種類のものを選ぶと、購入してから後々拒食や病気などにかかる可能性が高いので、慎重に見極める目が必要です。

②お腹の調子は悪くないか?
お尻が排泄物で汚れていたり、下痢をしていたりする時、寄生虫による感染症にかかっている可能性があります。
お尻の状態を良くチェックしておきましょう。

③骨格や体の各パーツに異常はないか? 背骨が曲がったりしていないか、尾が切れたりしていないか、目は左右の大きさが同じでパッチリとしているか、足の指が全部そろっているか、もきちんとチェックしましょう。

脱皮不全により指が欠けていたりすることはよく起こりうることで、飼育上問題になることはないといえますが、気になる場合は、購入しない手もあります。
良心的な店の場合、欠けている個所をきちんと明記していて値引きの対象となっていることがあります。